宝塚歌劇団の元雪組トップスターの早霧せいなさんが12月8日、東京都内で行われたイベント「『WOWOW presents 勝手に演劇大賞2019』第10回記念スペシャルトークイベント」に登場した。今年約20本の演劇作品を鑑賞したという早霧さんは、今年一番印象に残った作品を聞かれると「『キンキ-ブーツ』。初演は行けなくて再演に行きました。初演が行けなかった分、成就した(笑い)。(主演の)三浦春馬さんの化け方がすごかった」と話し、さらに「『イーハトーボの劇列車』の松田龍平さんにハマりました。(役との)意外性にやられました」と回答していた。
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トークイベントには、フリーアナウンサーの中井美穂さん、「劇団☆新感線」主宰で演出家のいのうえひでのりさん、演劇ジャーナリストの徳永京子さんも参加した。「劇団☆新感線」の作品にも出演したことがある三浦さんについて、いのうえさんは「春馬は芝居に真面目でかたくな。あの世代の俳優はみんなそう。(小栗)旬も(再演した)『髑髏城の七人』では殺陣と体を鍛え直した。根性がありますよ」と絶賛していた。
早霧さんは「髑髏城の七人」シリーズに登場する贋鉄斎(がんてつさい)のシーンが好きだと明かし、いのうえさんに同シーンには「いろいろなパターンがあるけど、演出はどうしていたのですか?」と質問する一幕も。いのうえさんが「(役者から)自転車に乗りたいとか、ローラースケートに乗りたいとかという要望を聞いてから、(台本を)書きました。役者ありきです」と裏話を披露すると、早霧さんは、感激した表情を見せながら「良い芝居を見ると、けいこ場を見たくなるんですよね」と語っていた。
トークイベントは、視聴者の投票によって、演劇界で“最も輝いていたと思う作品・演出家・俳優”を勝手に表彰するWOWOWの「勝手に演劇大賞」が、今年で10回目の開催となるのを記念して開かれた。「勝手に演劇大賞2019」は、今年、国内で上演された全ての作品が対象で投票期間は31日まで。結果は来年2月に特設サイトで発表予定。投票各賞は「作品賞」 のストレートプレイ部門、ミュージカル部門、2.5次元部門、 「演出家賞」「女優賞」「男優賞」「新人賞」。
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