ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は2月1日午後11時15分(一部地域を除く)に放送される女優の浜辺美波さん主演の連続ドラマ「アリバイ崩し承ります」(テレビ朝日系)の第1話だ。
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ドラマは、「2019本格ミステリ・ベスト10」で1位に輝いた大山誠一郎さんの同名小説(実業之日本社)が原作。祖父の跡を継いで時計店を営む主人公が、“時計店で働く者こそ、時間にまつわるアリバイ崩しに適任”という信念で、時計修理と並行して事件の真相を解明するミステリー作品。
同局の連続ドラマ初主演の浜辺さんが、1回5000円で“アリバイ崩しを承る”、時計店の若き店主・美谷時乃(みたに・ときの)を演じ、安田顕さん扮(ふん)する左遷された警察キャリア・察時美幸(さじ・よしゆき)と“凸凹バディー”を組む。また成田凌さんが、ドラマオリジナルのキャラクターである刑事・渡海雄馬(とかい・ゆうま)を演じる。
テレビ朝日の連続ドラマで、男女の“凸凹バディー”が事件を解決するミステリー作品といえば、仲間由紀恵さんと阿部寛さんの「トリック」シリーズ、オダギリジョーさんと麻生久美子さんの「時効警察」シリーズを想起させる。本作もコメディータッチな演出で、本格的な謎解きが展開されており、「トリック」「時効警察」シリーズの系譜といえそうだ。
時乃は町の時計屋の若き店主。可愛らしい仕草を見せる一方で鋭い観察眼も持っているという魅力的なキャラクターだ。第1話では、彼女が「コロケ(コロッケ)、コロケ、野沢菜コロケ」と度々、リズミカルに口にするシーンがあるのだが、ついついまねをしてしまいたくなる。また、浜辺さんのサービスカットもあるので、ファンは必見だ。
対する安田さん扮する美幸は高いプライドが邪魔してか、時乃に“アリバイ崩し”をなかなか依頼できずにいるのだが、ストーリーが進むにつれ、このバディー感がどのように変化していくのか楽しみだ。また、この2人にちょっかいを出すような、嫌みったらしい雄馬の存在も、いいスパイスになっている。
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