和月伸宏さんの人気マンガ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の初となる展覧会「25周年記念 るろうに剣心展」で、主人公・緋村剣心の愛刀を刀匠が再現した「逆刃刀・真打」が特別展示されることになり、3月4日、刀の写真が公開された。岐阜・関の無鑑査刀匠・尾川兼國さんが、逆刃刀・真打を再現しており、茎(なかご、刀身の内側)の部分には、原作と同じく「我を斬り刃(やいば)鍛えて幾星霜 子に恨まれんとも孫の世の為」の銘が刻まれている。
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「逆刃刀・真打」は、愛知県犬山市の博物館明治村の依頼のもと、尾川さんが制作した一振り。“不殺(ころさず)”の信念を持つ剣心の愛刀を完全に再現したもので、人を殺傷するのではなく峰打ちの状態になるよう、刀の刃と峰の部分が通常の刀とは逆向きに打たれている。展覧会では、「命とは」のエリアに展示され、マンガ名シーンの原画と共に逆刃刀・真打を鑑賞できる。
展覧会で販売される公式図録(2530円)の内容も発表された。和月さんと、かつて「るろうに剣心」のアシスタントを務めた「ONE PIECE」の作者・尾田栄一郎さんの対談が掲載される。また、展示原画200点以上を収録し、実写映画を手がけた大友啓史監督のインタビューも掲載。展覧会オリジナルグッズも公開された。
展覧会は、同作が1994年に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始してから25周年を記念して開催。主人公・緋村剣心たちキャラクターの姿を、かつてない規模の直筆原稿やカラー原画で展示する。原画は、「仲間とは」「正義とは」「強さとは」「命とは」「幸せとは」という作品にまつわる五つのキーワードに分類して展示される。会場内には、オリジナルグッズなどを販売する展覧会公式ショップ「黒べこ」もオープンする。
4月24日~6月7日に東京ドームシティ Gallery AaMo(東京都文京区)で開催。前・後期に分かれており、5月18日から始まる後期でカラー原画の展示替えを行う。京都や新潟など日本各地での開催も計画中。
「るろうに剣心」は、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心が明治維新後、不殺(ころさず)を誓った流浪人(るろうに)として、新たな時代の生き方を模索していく姿を描いた。1994~99年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、テレビアニメ化、実写映画化もされた。新章の「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-」が、2017年から月刊マンガ誌「ジャンプSQ.(スクエア)」(同)で連載中。全世界シリーズ累計発行部数(電子版を含む)は7200万部以上。
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