じゃあ、あんたが作ってみろよ
最終話 不器用な愛で、変われ!
12月9日(火)放送分
窪田正孝さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第55回が6月12日に放送され、主人公・古山裕一(窪田さん)の父・三郎(唐沢寿明さん)が“旅立った”。
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第55回は、養蚕農家の畠山(マキタスポーツさん)の元を再び訪ねる浩二(佐久本宝さん)。畠山は浩二の資料がよく調べられていたと話し、素直な返事をしてくれる。一方、三郎は、浩二に大事な話があると、2人で話をする。そして、裕一(窪田さん)は、三郎のためにハーモニカを聴かせようとするのだが……。
三郎役の唐沢さんは、「親は子供より先に老いていくもので、こればかりは順番ですから仕方ないですよね。ずっと生きてたら、死神博士みたいになっちゃうから」と笑顔を見せる一方、「これまで、裕一ばかりを可愛がっていたように見えた三郎ですが、彼には彼なりの考えがあった。それが、三郎が父親として整理しておかないといけないと心に決めていたことだったんでしょうね。浩二もずいぶん救われたんじゃないでしょうか」と振り返る。
お調子者である半面、一貫して裕一の夢を応援し続けてきた三郎。唐沢さんは「小さい頃から運動が苦手で、いじめられがちな子でしたから、三郎は裕一のことをずっと心配していたんじゃないでしょうか。弟の浩二の方がしっかりしているものだから、どうしても長男である裕一に目が行きがちだったのかなと」と推測しつつ、「ですから、『裕一君には音楽の才能がある』と藤堂先生(森山直太朗さん)に言われたときは本当にうれしかったと思います。最終的にそれが成功するかどうかは別にして、息子の夢を応援してやろうと素直に思ったはずです」と三郎の気持ちを代弁する。
「三郎の息子たちへの思いが描かれる週」となった今週(第11週)で、特に印象に残っているシーンを聞くと、「裕一と2人きりのシーンで、彼に『お前らのおかげでいい人生だった。ありがとうな』と告げる場面があるのですが、とても印象的でしたね」としみじみする唐沢さん。
「人間ってやっぱり、誰かのおかげでいい人生かそうでないかが決まってくるものですよね。特に三郎は、周囲のみんなに助けられて生きてきた人。裕一だけでなく、(菊池桃子さん演じる妻の)まさや浩二や店のみんなに支えられながら生きてきた人です。演じながら『みんながいたから幸せだった』と心から思える場面でしたし、三郎のように最後に幸せだったと言える人こそが真の幸せ者なんだと思いました」と語っていた。
「エール」は、昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲を数々生み出した作曲家・古山裕一と、裕一の妻で自らも歌手になる夢を追い続ける音(二階堂ふみさん)の、音楽と共に生きる夫婦の物語。
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