女優の上白石萌音さんが出演するラジオドラマ「FMシアター『仮想郵便局』」がNHK・FMで8月29日午後10時から放送される。鹿児島県の視聴者公募でよせられた手紙と、県内で広がる仮想郵便局がモチーフの物語。上白石さんは、長年の夢だった地元ラジオ局に就職し、人気番組を担当することになった新人パーソナリティーの前園ことりを演じる。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
宛名のない手紙同士をマッチングさせ、まるで問答歌のようにする、その番組の名前は“仮想郵便局”。念願の仕事のはずなのに、まったくうまくいかず落ち込むことり(上白石さん)に、ある日、一通の手紙が手渡される。それは、「終戦直前に特攻隊員として飛び立ち、戻ってこなかった恋人に宛てた女性の手紙」だった。鮮烈すぎるその手紙に返すべき言葉を探すうち、ことりは1945年に迷い込む……というストーリー。富田靖子さん、北村有起哉さん、柄本時生さん、橋本淳さん、武藤圭吾さんも出演する。
上白石さんは「地元・鹿児島が舞台の作品に出られることがすごくうれしいですし、戦後75年という大切な年に、みんなで考えられるような作品になっていますので、ぜひたくさんの人に届いてほしいなと思います。ふるさとへの愛や、恋人への愛、家族への愛、職場の中での相手を思いやる気持ち、他人のことばを思いやる愛。いろいろな愛でできた、とても優しくて温かい、考えさせられる作品です。ぜひお聴きください!」とコメントしている。