テレビ試写室:ABEMAオリジナル「17.3 about a sex」 永瀬莉子×田鍋梨々花×秋田汐梨主演の性教育テーマ作

ABEMAのオリジナル連続ドラマ「17.3 about a sex」の第1話のワンシーン=ABEMA提供
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ABEMAのオリジナル連続ドラマ「17.3 about a sex」の第1話のワンシーン=ABEMA提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は9月17日から配信される、永瀬莉子さん、田鍋梨々花さん、秋田汐梨さんがトリプル主演するABEMAのオリジナルドラマ「17.3 about a sex」だ。

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 17歳の女子高校生3人が痛みや苦しみを伴いながら、恋にセックスに揺れ動くリアルな心情を描く恋愛物語。タイトルは、世界の初体験平均年齢「17.3歳」に由来。主演の3人は女子中高生に絶大な人気を誇るティーン向け女性ファッション誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルとしても活躍している。性にまつわる「思わず議論したくなるテーマ」を1話完結、全9話で描く。

 永瀬さんは、ピュアで真面目な清野咲良(せいの・さくら)、田鍋さんは誰も好きになったことがない原紬(はら・つむぎ)、秋田さんは経験豊富で早熟な皆川祐奈(みながわ・ゆな)を演じる。性の話をタブー視し、娘に厳格にふるまいながらも、自身のとある“性の秘密”を隠している咲良の母・亜紀を藤原紀香さんが演じる。

 第1話は、彼氏と付き合ってもうすぐ1カ月となる咲良(永瀬さん)を中心に描かれる。彼氏とキスを重ね、その先にある初体験を意識する中、彼氏に「あさってさ、家来ない? いつも外だし、おうちデートしようよ。いいでしょ?」と誘われて……。

 あるサイトに掲載されていた「初体験の世界平均年齢は17.3歳」という情報をきっかけに、性の話をし始める主演の3人。「早くない?」「遅いぐらいじゃない?」「知らない。興味ない」と、どんどん話が進んでいく……。

 そして、恋愛の憧れの先にある期待と不安に揺れ動く17歳のリアルな心情が映し出される。物語の終盤では、「うち、お母さんも私のことずーっと子供扱いするしさ、それが嫌で、無理して大人になろうって焦ってた」という咲良のせりふも登場する。

 咲良の母を演じる藤原さんは、自身のブログで「ティーンだけでなく、親世代にも見ていただきたい作品です。このドラマを見ていただき、親子がこれまで話せなかった性に対して少しでも話せるきっかけになればいいなと思います」とコメントしていた。

 永瀬さんは「インパクトのある題材ですが、いやらしさがない印象」と表現。田鍋さんは「今の女子中高生の教科書みたいなドラマ」と話した。秋田さんは「性に関しての悩みって、誰にも言えず一人で悩んでる方が多いと思うんですが、このドラマではいろんな登場人物がいるので、自分の悩みに近いキャラクターを見つけられるんじゃないかなと思います」とコメントしていた。

 ティーン世代はもちろん、親世代も、性教育について考えるきっかけとなるのではないか。こういった題材にきちんと向き合い、ドラマ化することに意義があると感じた。幅広い層に見てほしい。

 「17.3 about a sex」は、9月17日午後11時から配信。初回のみ、1~3話を一挙配信する。以降1話ずつ配信。

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