香取慎吾:「一歩ずつでも、一緒に進んでいけたら」 2021年は「ライブ&絵の個展をやりたい」 ファンへの感謝の思いも

連続ドラマ「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」で主演を務める香取慎吾さん(C)「アノニマス」制作委員会
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連続ドラマ「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」で主演を務める香取慎吾さん(C)「アノニマス」制作委員会

 テレビ東京系の連続ドラマ「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」(月曜午後10時)で主演を務める香取慎吾さん。ある事件をきっかけに捜査1課の第一線から外された、口数少ない“キレ者”刑事・万丞渉(ばんじょう・わたる)役を演じており、視聴者からは「新しい香取慎吾が見られた気がする」などの声が上がり注目を集めている。「SMAP」解散後初、約5年ぶりの民放ドラマ出演に「びっくりしました」と話す香取さんだが、「新しい地図」の仲間である、草なぎ剛さん、稲垣吾郎さんも喜んでくれたという。そんな香取さんに、今作への意気込みや、2021年の抱負、ファンへの思いを聞いた。

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 ◇“月曜午後10時”に「ドッキリ的なことかと」

 ドラマは、インターネットの誹謗(ひぼう)中傷などキーボードによる“殺人”=指殺人をテーマにしたオリジナルのサスペンス。警視庁が試験的に新設した専門部署「指殺人対策室」=指対(ゆびたい)を舞台に、万丞ら出世コースから外れたクセモノばかりのメンバーたちが、顔の見えない犯罪者=アノニマスを見つけ出し、指殺人に苦しむ人々の事件を解決に導いていく。

 1月25日に第1話が放送されると、SNSでは「慎吾くんカッコいい!!」「いつもとは違う香取慎吾の魅力がある作品」「毎週楽しみな月曜日がまたやってくる」などのコメントが並んだ。また、香取さんが主演した2004年放送のNHK大河ドラマ「新選組!」以来、約16年ぶりのドラマ共演となった山本耕史さんとの共演や、2008年に放送が終了したバラエティー番組「香取慎吾の特上!天声慎吾」(日本テレビ系)で共演したお笑いコンビ「キャイ~ン」の2人が友情出演し、話題を集めた。

 今作のオファーを受けたときのことについて、「連続ドラマって局の顔というか大事なものだから、テレビから離れている中で、今それをやれるときだとは思ってもなく。そんな僕に急にお話が来たのでびっくりしました」と振り返った香取さん。

 SMAPの人気冠番組「SMAP×SMAP」(カンテレ・フジテレビ系)と同じ毎週月曜午後10時放送ということで、「うれしいことではあるんですけど、“月曜午後10時”とか言われると『うっそー?』って。ドッキリ的なことかと」と最初は信じられなかったという。

 今回のドラマ出演について、草なぎさん、稲垣さんは「自然に、本当にお互い喜んでいる感じがありました」と話した香取さん。草なぎさんが、2月14日スタート予定の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」への出演が決まったときも「自分のことのようにうれしかった」と明かす。

 「『一緒に何かやろう』っていうか、同じような方向性で『こんなことやってみたいな』という思いが一緒だったから、今一緒にいるんですけど、その中で『こんなことやれたらな』というものが一個ずつかなっていったりすると、やっぱりみんな同じように喜んでくれますね」。

 ◇テレビ東京のドラマ出演は33年ぶり 「長いようで短い」

 自身のYouTube「SHINGO KATORI」では、黄色い帽子をかぶったキャラクター“しんごちん”としても活躍する香取さん。口数少ない万丞役は「楽しい」としつつも、撮影の間はずっと低いトーンでいることから、「どこかクールめ(なキャラクター)に対して、フラストレーション溜まっているのかな」と告白。

 「“にっ”って急に一人で笑ってみたり、慎吾ちゃんな声で冗談のようなせりふを一発言ってみたりしたがっている。ちょっと“慎吾ちゃん”になりたいなという部分もあります(笑)」と明かす。

 テレビ東京のドラマ出演は33年ぶり。「33年って自分の感覚としては『それしかないの?』という感覚」と明かしながら、「一つ一つ積み重ねて……という感じですね。長いようで短いです」とこれまでを表現する。

 そんな香取さんは、2021年の抱負を「エンターテインメントしたいですね!」と話す。昨年は、新型コロナウイルスの影響で、ソロ・コンサート「20200429 PARTY!」が中止になってしまうなど、やろうと思っていたのにできなかったことがたくさんあった。

 「動いちゃいけないという部分もたくさんあるのですが、動かないで、本当に止まってしまったら、なくなっちゃうんじゃないかって。エンターテインメントがなくなったら、僕は生きていけない。ここでしか生きてこなかったから。だから、動き続けてはいたいです」と思いを話す。

 具体的には、「やろうとしていたライブをいつか必ずやりたい。あと、絵の個展をやりたい」と話した香取さん。2019年には、国内初となるアート作品展「サントリー オールフリーpresents BOUM! BOUM! BOUM!(ブン!ブン!ブン!)香取慎吾NIPPON初個展」を開催したが、「もし今年も何もやらなかったら、初個展したわりには2年何もしていないことになるから、何かはしたいですよね」と意気込みを語る。

 また、「昨年、『“おうち時間”や“自分時間”をどこまで楽しめるか』というお題をもらって、今年実践に移す、みたいなこともあるかもしれないから、僕もいろんなことに挑戦したいですね」と続ける。

 ◇長年応援してくれるファンに向け…「一緒にがんばりましょう」

 そんな香取さんにとって、SNSでのやりとりなど、ファンとのつながりは大きな支えになっている。「応援してくださる皆さんとのつながりで、その応援によって、僕も明日を生きれている、というところもあるから。お互い、そこで力をもらえたらなと思いますね」と感謝の思いも明かす。

 最後に、長年応援してくれているファンに向けて、「本当に大変な状況の中ですけど、一緒に“がんばりましょう”ですね!」と話した香取さん。

 「頑張んないといけないんだけど、頑張れないとき、そんなときはさぼってもいいんじゃないかな。無理せず。でも、生きるというのは明日に向かって一歩ずつ進んでいかないといけないから、そこにはやっぱり笑顔があって、なんでもいいから笑いながら。『本当にだめだなぁ、俺(笑い)』と笑いながらでもいいから、一歩ずつでも、一緒に進んでいけたら」。

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