ダンダダン
第5話「タマはどこじゃんよ」
10月31日(木)放送分
人気ライトノベル「魔術士オーフェン」の新作テレビアニメ「魔術士オーフェンはぐれ旅」の第2期「魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編」がTOKYO MX、WOWOWほかで放送されている。第2期の新キャラクター、キムラック教会の死の教師のリーダーで最強の暗殺者、クオを演じるのが声優の杉田智和さんだ。同作は1998~2000年にもテレビアニメが放送されている。当時、新人だった杉田さんにとって、新作に出演することは「光栄」で「しっかり芝居で応えたい」と意気込む。杉田さんに同作への熱い思いを聞いた。
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「魔術士オーフェン」は、1994年に誕生した秋田禎信さん作、草河遊也さんイラストのライトノベル。モグリの金貸し兼魔術士のオーフェンが仲間と旅をする姿が描かれている。シリーズ誕生25周年を記念した企画の一環として、「魔術士オーフェンはぐれ旅」が約20年ぶりに新作テレビアニメとして制作され、第1期が2020年1~3月に放送された。主人公・オーフェン役の声優を森久保祥太郎さんが続投したほか、声優として大久保瑠美さん、小林裕介さん、日笠陽子さんらが出演する。
テレビアニメ「魔術士オーフェン」と第2期「魔術士オーフェンRevenge」が放送されたのは1998~2000年。当時、杉田さんは新人だった。
「当時は声優になった直後で、学ぶためにいろいろな作品を見ていました。その中でも『オーフェン』は、特に印象に残っています。その後、(オーフェン役の)森久保さんとは『ス
ウィートジャンクション』(ラジオ番組)でご一緒させていただいたこともありました。森久保さんのマネばかりしていた若造が、ついに森久保さんと戦えるんだ!とうれしかったです」
一方で「『オーフェン』に出られるんだな!と、まだ実感がないんです」とも明かす。
「自分が好きだったアニメですし、オーディションを受ける際のプレッシャーも大きかったです。光栄な話です。しっかり芝居で応えたい。息子(ネイム・オンリー)役は子安(武人)さんですしね……。原作ファンの皆さんに『お前かよ!』と思われたら申し訳ない。かといって演じるにあたって自己顕示欲はないですし、芝居を通して何かを主張したいわけでもありません。思いはマイク前で込めたので、それを見てください」
杉田さんは出演が発表された際に「出演が決まった時、謎の高揚感と恐怖にさいなまれました。それは役を背負うという圧なのか、楽しむ側から作り出す側になったというサインなのか」とコメントを寄せていた。「謎の高揚感と恐怖」とはどんなものなのだろうか?
「強敵としてオーフェンに立ちはだかることができる、オーフェンと戦える!という高揚感がありました。恐怖については、その役割が自分で大丈夫なのかな?という気持ちです。相反する感情が渦巻いていました」
コメントには「クオとして一言しゃべった時、それが何なのか確信しました。全て芝居に込めます。楽しんでください」ともあった。「確信」とは……。
「最初は、クオのことがいまいち分からないところもありました。キャラクターを演じる上で出発点と到達点があり、彼の到達点が見えた。それが確信です。それが何なのかは放送を見てください。最後まで見れば、こういう男なんだ!と伝わってくると思います。もし伝わってこなかったら、僕のせいです」
「魔術士オーフェン」は誕生から25年以上たつが、今もファンに愛され続けている。新作テレビアニメをきっかけに、これまで作品を知らなかった若いファンも増えている。森久保さんが演じるオーフェンは時代、世代を超えて見る人を魅了している。
「過去があって、今がある。新作は、過去のテレビアニメに対しての尊敬の念があり、そこがいいですね。若い人にとって最初に見る『オーフェン』がこの作品になるわけですから、新鮮に映ってくれたらうれしいです。オーフェンは革手袋に赤はちまき、これが許される主人公です。そこが変わらないのがうれしい。彼だからこそ!という唯一無二な主人公です。成長も挫折もあります。森久保さんが演じるからこそ、洗練されて見える」
「魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編」は、杉田さんが演じるクオ、森久保さんが演じるオーフェンの熱いバトルが大きな見どころになる。「全て芝居に込めた」杉田さんの演技が注目される。
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