緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
人気グループ「KAT-TUN」の亀梨和也さんが主演を務める連続ドラマ「レッドアイズ 監視捜査班」(日本テレビ系、土曜午後10時)。本作は実在の警察組織を基にした架空の組織KSBC(神奈川県警捜査支援分析センター)の活躍を描くサイバークライムサスペンスで、見事なチームワークで事件を解決に導いていく展開が毎話の見どころにもなっている。ドラマを手がける尾上貴洋プロデューサーは、主演の亀梨さんをはじめとするKSBCメンバーのキャスト陣に対し、「今では本当のチームのようだ」と印象を語る。それぞれ思い描いていたイメージとピッタリだというキャスティングや、撮影現場での様子について聞いた。
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KSBCは監視カメラ映像など、日本中から集まるビッグデータを駆使して捜査する警察組織。センター長の島原友梨(松下奈緒さん)、情報分析官の長篠文香(趣里さん)をはじめ、元捜査一課刑事で特別捜査官の伏見響介(亀梨さん)、元犯罪者の民間捜査員・山崎辰二郎(木村祐一さん)、湊川由美子(シシド・カフカさん)、小牧要(松村北斗さん)たちで構成されている。各キャラクターに当てはまるキャストの魅力は、どんなところにあるのだろうか。
尾上さんは「島原は毅然(きぜん)とした女性をイメージしていました。年上、年下に関わらずしっかりと指示ができ、処理能力が高そうな女性というか。それでいて、みんなをまとめる存在として優しさも兼ね備えていてほしいと考えたときに、松下さんがピッタリだなと思いました」と起用理由を語る。
続けて「長篠は真面目にキャリアを積み重ねながら、エリート階段を上ってきた女性というのに加え、KSBCにプライドを持っている人物にしたかった。趣里さんはまさにキャラクター像にマッチしていて、ほぼ当て書きに近いです」と裏側を明かした。
さらに、「湊川は伏見と一緒に現場に出動する女性で、寡黙な人だけど内に優しさも秘めている。カフカさんにはその場にいるだけでかっこいい“オーラ”がありますし、それが役に生きると思いました。ご本人は苦手だと言っていますが、アクションでも立ち姿がものすごくかっこよくて。そういった女性って、実はなかなかいないんですよね」と太鼓判を押す。KSBCの女性陣は、真面目さや優しさが備わった“かっこいい女性”がキーワードとなっているようだ。
では、男性陣はどうだろうか。本作の主人公である伏見はクールな性格で、鋭い洞察力の持ち主。一方で、婚約者を殺害された過去があり、傷を抱えているという役どころとなっている。尾上さんは、30代半ばになった亀梨さんのまた新たな一面を見てみたいという思いから、「ただのヒーローではなく、大きな傷を背負いながらも前を向いていかなければならない主人公を、亀梨くんで描きたいと思いました」と話す。
松村さん演じる小牧については、「飄々(ひょうひょう)としていて、正しいことを言いすぎてしまうような“現代の若者”を作り上げたかった。松村くん自身が持つクールさや、孤高な感じが小牧に合うと思いましたし、実際に演じていただいたのを見て、よりピッタリだったと感じました」と、親和性の高さを絶賛していた。
そんなKSBCメンバーの支えとなるのが、木村さん演じる山崎だ。尾上さんは「KSBCのメンバーは国家機密を扱う機関としては非常に若い面々ばかり。山崎は、若手たちの後ろでどっしりと構えるような存在で、木村さんには『彼らの精神的な支えになってほしい』と伝えました」と信頼を寄せる。「親しみやすい“大阪人気質”でありながら、知性も併せ持っている」という山崎のイメージからも、木村さんが適任であったと明かしてくれた。こうして、それぞれの魅力が光るKSBCのメンバーが集結することとなった。
警察職員と民間捜査員が肩を並べるKSBC。しかも、民間捜査員は全員元犯罪者であることから、当初は両者の間に壁を感じさせていた。しかし、次第に互いが協力し合うようになり、回を重ねるごとにチーム力が築き上げられている。尾上さんは劇中のKSBCメンバーと現場でのキャスト陣について、重なる部分があるのだという。
「最初は、同じ事務所の亀梨くんと松村くんでさえ、ほとんど話したことがないという感じでした。そこから木村さんが前室での会話を回してくださったり、いろいろな世間話を振ってくださったりする中で、徐々に全体でのコミュニケーションが増えていきましたね」と語る。また、座長としての亀梨さんの存在も大きいといい、「亀梨くんは非常に周囲に気を遣っていらっしゃって。役のことだけでなく普段のことについても、いろんな人に積極的に話しかけている印象です」と明かした。
尾上さんは「この間、松村くんに『亀梨くんから何て呼ばれているの?』と聞いたら『北斗』と言っていたので、2人の距離も少しずつ縮まってきているのかなと。前室でもみんなで話し合っていたりと、今では本当のチームみたいな雰囲気も出てきています」と、劇中と同様に深くなっているキャスト同士の関係性を語ってくれた。
ドラマでは、KSBCメンバーの身近なところで事件が発生するようになり、一つ一つの事件を解決する度に、それぞれに“仲間”という意識が芽生え、チームワークを固めていく姿も印象的だ。劇中のようなチーム感をまとったキャスト陣が生み出していく物語を、最後まで追い続けたい。
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