King & Prince岸優太:“月9”「ナイト・ドクター」でデビュー後初連ドラ 「ずっと待ってた」の声が相次いだワケ

6月スタートの連続ドラマ「ナイト・ドクター」のロゴ(C)フジテレビ
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6月スタートの連続ドラマ「ナイト・ドクター」のロゴ(C)フジテレビ

 2018年5月23日にCDデビューした人気グループ「King & Prince」でリーダーを務める岸優太さん。今年6月から放送される“月9”ドラマ「ナイト・ドクター」(フジテレビ系、月曜午後9時)で、デビュー後初の連続ドラマに挑む。岸さんのドラマ出演が発表されると、ツイッターでは「岸くん月9」「岸くんの演技」「岸くんドラマ」といった関連ワードが続々とトレンド入りし、ファンからは喜びのコメントが相次いだ。さらに、印象的だったのが「やっとドラマだ!」「ずっと待ってた」「ついにこの日が来た」と、岸さんのドラマ出演を待ち望んでいた声が多かったことだ。どうしてこれほどまでに“待望”だったのか。その理由を探っていきたい。

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 ◇「近キョリ恋愛」「お兄ちゃん、ガチャ」… Jr.時代に見せた名演

 岸さんは、「King & Prince」としてデビューする前の2013年に学園ドラマ「仮面ティーチャー」(日本テレビ)の獅子丸役で俳優デビュー。クラスを牛耳る“M4”の一員で、“SHADOW MAN”として裏で人を操るヒールな役どころを演じた。しかし、一方で獅子丸はつらい過去を抱えており、回想シーンでは繊細な演技を披露し、ギャップを見せた。

 そんな岸さんの繊細な演技が光った作品が、2014年のドラマ「近キョリ恋愛~Season Zero~」(日本テレビ)だ。本作では、高校生の櫻井ハルカ(阿部顕嵐さん)、滝沢美麗(石橋杏奈さん)、鮎川奏多(岸さん)は親友同士だったが、海外からハルカの血のつながらない姉・凛々子(足立梨花さん)が帰ってきたことで、3人の距離が変化し始める……という物語が描かれた。

 岸さんが演じた奏多は、美麗に思いを寄せながらも、ハルカを好きな美麗をけなげに応援する“絶滅危惧種的いいヤツ”。普段は快活だが、時々核心をつくような発言をするキャラクターで、ふとした瞬間の切なげな表情や、恋心を秘めながら美麗を見つめる視線など、細やかな芝居で視聴者を魅了した。

 さらに、2015年のドラマ「お兄ちゃん、ガチャ」では、鈴木梨央さんとダブル主演に抜てき。優しい兄を求めて“お兄ちゃん、ガチャ”を回した小学生・ミコ(鈴木さん)のもとに現れる、“ドS”だが能力の高いSランクのお兄ちゃん・トイを好演し、「トイみたいなお兄ちゃんがほしい!」と視聴者の間で“初恋キラー”的存在となった。

 ◇“岸くんのようで岸くんじゃない” 絶妙なバランス

 岸さんの演技は、表情やセリフの言い回しといった繊細な表現に加え、本人のようで本人でない絶妙なバランスも魅力の一つだろう。バラエティー番組でも活躍している岸さんは、愛らしい天然ぶりと、些細(ささい)なことにも全力な真っすぐさで、思わず見る者を笑顔にする。こうした岸さん自身の持つ“陽”のパワーは、演じた役柄にもうまく反映されていた。

 例えば、2016年の映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」と、その前日譚(たん)を描いた2015年の同名スペシャルドラマでは、何でも前向きに変換するポジティブな梶祐介、2019年の映画「ニセコイ」ではクラスのお調子者・舞子集を演じた。

 両キャラクター共に、岸さん本人かと思ってしまうような場面が多くあり、映画「黒崎くん~」の月川翔監督も、過去に自身のツイッターで「ドラマ版の『近キョリ恋愛』を見て以来、ぜひご一緒してみたいと思っていた俳優さんでした。というか、本作の[梶祐介]役は岸優太以外には思い浮かばなかったです。現場で岸くんと梶くんの境目が分からなくなるくらいのハマり役でした」と語っていたほどだ。

 そうでありながらも、完全に“岸くん”になることはなく、それぞれを一人のキャラクターとしてしっかり成立させている。この“岸くんのようで岸くんじゃない”、本人と役との絶妙なバランスがまたクセになるのだ。

 ◇学生から社会人へ… “成長”した役柄に期待

 ジャニーズJr.の頃から魅力的な演技を披露してきた岸さん。Jr.内でも岸さんの演技を絶賛する声が多く、前述の月川監督をはじめ、「近キョリ恋愛」、ドラマ版「黒崎くん〜」でタッグを組んだ河合勇人監督は「ニセコイ」で集役に岸さんを推薦するなど、監督陣もほれ込んでいた。

 Jr.時代〜デビュー直後は、10~20代前半という年齢だったこともあり、これまで岸さんが映画やドラマで演じてきたのは学生役ばかり。そんな岸さんが、いよいよ「ナイト・ドクター」で社会人役を“お披露目”する。

 本作は、“昼夜完全交代制”を導入した柏桜会あさひ海浜病院を舞台に、夜間救急専門のチーム「ナイト・ドクター」の5人の医師たちが、夜は命に、昼はそれぞれの人生に向き合う姿を描く“青春群像医療ドラマ”。

 岸さんが扮(ふん)するのは研修医上がりの元内科医・深澤新。両親を早くに亡くし、病気がちの妹の面倒を一人で見ており、妹が昔から世話になっている院長からナイト・ドクターとして働かないかと誘われ、引き受けることに。そこで「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という強い信念を持つ主人公の医師・朝倉美月(波瑠さん)らと出会い、感化されていく……という役どころだ。

 数々のバラエティー番組で存在感を発揮している岸さんだが、Jr.時代から演技に定評があっただけに、2018年の「ニセコイ」から月日がたっていくごとに、俳優としても活躍してほしいという思いを募らせていたファンも多いのではないだろうか。そんな中で決まった今回の“月9”ドラマ出演。今までとは異なる社会人役でファンに新たな姿を見せつつ、持ち前の演技力をお茶の間に広く知らしめる“絶好の機会”になりそうだ。

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