清原果耶さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。ここまで4週が放送され、清原さん扮(ふん)するヒロイン・永浦百音(ももね、清原さん)をとりまく「家族」「登米で出会う人々」「同級生たち」が出そろい、百音が地元の気仙沼を離れ、登米(とめ)で暮らす“理由”や、気象予報士を目指す“きっかけ”も明らかにされた。そんな中、直近の第4週「みーちゃんとカキ」(6月7~11日)では、副題の通り、蒔田彩珠さん演じる百音の妹・未知に早くもスポットが当てられた。
ウナギノボリ
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第4週「みーちゃんとカキ」では、父や姉に代わり、自分が家業の養殖を担おうと、水産高校で勉強に打ち込む未知が、夏休みを利用し、カキの研究に没頭する姿が描かれた。それを見た百音は、未知と比べて「自分はどうか」と自問自答。やがて、百音自身も、家族や未来のためにできることに気づき、晴れやかな気持ちで故郷をあとにするなど、同週をステップに物語がさらに前に進むことを予見させるストーリーが展開した。
必要以上にベタつかず、お互いを思い、気遣い、支え合い、補い合うような百音と未知の、朝にふさわしい清らかな姿と共に、離れて暮らしていても、今後“天気”と“漁業”でつながっていくであろう2人の関係性も大きくクローズアップ。百音役の清原さんと未知役の蒔田さんの、若き演技巧者同士の醸し出す自然体で絶妙な“姉妹感”は、見ているだけで心洗われるものがあった。
これまでの朝ドラでも、ヒロインの妹にスポットが当てられた週はもちろんあったが、4週目というのは随分、早いように思える。それだけ未知が、ヒロインの百音と物語にとって重要だからなのではないだろうか。事実、ドラマがスタートする半年以上前の昨年秋に、制作統括須の崎岳さんは、「おかえりモネ」における百音と未知との関係は「物語にとって重要な要素」と説明。役を演じる蒔田さんについても「だから妹を誰にするのかというのは、非常に大事な部分だった」と話していた。
6月14日から始まる第5週「勉強はじめました」で物語の舞台は再び登米に移り、百音の気象予報士の勉強が本格化するが、ただ単に“仲の良い妹”には収まらない、百音の“対の存在”としての未知、そして蒔田さんの「もう一人のヒロイン」としての活躍に今後も期待したい。
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