歌舞伎俳優の松本幸四郎さんが出演・構成・演出を手がけた「第4回 日本舞踊 未来座=祭(SAI)= 『夢追う子』」がオンラインライブ配信サービス「LINE LIVE-VIEWING」で配信されることを受け、幸四郎さんが6月24日、東京都内で会見を開いた。
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同公演は昨年新型コロナウイルスの影響で延期されていたが、今年6月4~6日に東京・国立劇場小劇場で観客を入れて上演。2年越しに実現した公演に、幸四郎さんは、「昨年中止になりましたが準備はしていたので、『夢追う子』と2年間向き合ってきました。『やっとここ(開催)に来た』という達成感はありました」と当日の心境を明かした。
さらに幸四郎さんは、「僕は制作でもあり、演出でもあり、出演者でもありましたので、それどころではなかったという感じ。(いろんな場面で)早い決断をしていかなければならないことの連続だし出演もしている。息が切れるし汗が出るけど、これは決して『年のせいじゃない』と思いながらやっていました(笑い)」とちゃめっ気たっぷりにコメント。そして、「どっぷり『夢追う子』につかることができたのは本当に幸せ」と充実した口ぶりで話していた。
今回配信されるのは6月5日の公演を収録したものだが、幸四郎さんは「映像になることにで、いろんな角度や客席から決して見られないアングルで見ることができるほか、個々の躍動感がクローズアップされている作品になっている」と自信をのぞかせ、「映像でないと感じられない舞台『夢追う子』であり、また映像作品としての『夢追う子』が誕生したなと思っています」とアピール。
見どころについては、「全部といえば全部です」とほほ笑みながら「群舞とはいえ個々であるというのは今回の演出のテーマ。『夢追う子』という器や振り付けという“共通言語”はありますが、1色にするではなく個として昇華する。個の集まりが一つの大きな力になるという風には思っているので、表情がよく見える映像作品の特長を生かし、個性やキャラクターをじっくりと見てほしい」とメッセージを送った。
「未来座」は、日本舞踊協会のメンバーが十世 坂東三津五郎さんの遺志を継ぎ、日本舞踊への固定概念を打破すべく、2017年から各公演それぞれのキーワードやテーマを設けて上演しているシリーズ。6月5日に上演、撮影された公演を、7月1~20日にLINE LIVE-VIEWINGで配信する。チケットは6月25日から発売。