ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中のマンガ「東京卍リベンジャーズ」のコミックスの累計発行部数が2000万部を突破したことが分かった。同作は、テレビアニメが4月にスタートし、テレビアニメ放送前の3月末の累計発行部数は約1000万部だった。元々、人気作ではあったが、テレビアニメの人気が追い風になり、部数が倍増した。講談社の担当者は「この規模のヒットは『進撃の巨人』以来」と驚いている。ヒットを支えたのは、想定外の女性読者からの支持だった。
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同作は「新宿スワン」などで知られる和久井健さんが「週刊少年マガジン」で2017年に連載を開始。人生どん底のダメフリーターのタケミチが、恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるためにリベンジする姿を描く。タケミチは、中学時代の恋人・ヒナタが、最凶最悪の悪党連合・東京卍會に殺されたことを知り、人生のピークだった12年前の中学時代にタイムリープする。コミックスが第22巻まで発売されている。実写映画が7月9日に公開されることも話題になっている。
累計発行部数の推移を見ると、2020年9月は約500万部、今年2月は約800万部、3月末は約1000万部、5月は約1450万部で、アニメ化をきっかけに急増したことが分かる。読者層にも変化があった。「東京卍リベンジャーズ」は、いわゆるヤンキーマンガで、連載開始当初、1980~90年代にヤンキーマンガの読者だった30、40代男性が読者層の中心だった。一つ目の大きな変化があったのは2018年で、コミックスのカバーをリニューアルし、“少年マンガらしさ”を前面に押し出したところ、10、20代男性の読者が増えた。
さらなる変化があったのは、テレビアニメの放送後で、10、20代女性が急増。トータル売り上げは昨年の見込みから約3倍に増えたという。講談社販売局の渡邊拓也さんは「女性をターゲットとした特別な施策をしたわけではない。昨年末に書店でキャンペーンを展開した辺りから女性読者が増えているとは感じていましたが、想定外でした」と驚いている。
「東京卍リベンジャーズ」は、10、20代女性を含めた幅広い層の支持を集めたこともあり、部数が倍増した。同じく幅広い層から支持を集めた「鬼滅の刃」「呪術廻戦」の大ヒットに重なるという声もある。
渡邊さんは女性人気について「キャラクター人気によるところも大きい」と話す。同作には、佐野万次郎(マイキー)、龍宮寺堅(ドラケン)など魅力的なイケメンキャラクターが続々と登場する。玩具メーカーの関係者によると、「キャラクターグッズも好調。特にマイキーや(松野)千冬が人気」といい、イケメンキャラクターの人気がヒットを後押ししたところもあるようだ。
7月9日に公開される実写映画は、俳優の北村匠海さんが主演を務め、吉沢亮さん、今田美桜さんらが出演するなど豪華キャストが集結する。実写版のキャストがカバーにデザインされたコミックス第1~4巻のセットが6月30日の発売されることが発表されると、予約が殺到し、完売するネット書店が続出。発売前に重版が決まるなど、公開前から話題になっている。
渡邊さんが「全てが想定以上で、うれしい悲鳴です。まだまだ伸び代がある作品」と話すように、実写映画の盛り上がりによっては、さらに人気が加速することも期待される。
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