鹿の王:miletが主題歌「One Reason」担当 上橋菜穂子の小説が原作の劇場版アニメ

「鹿の王 ユナと約束の旅」のビジュアル(C)2021「鹿の王」製作委員
1 / 2
「鹿の王 ユナと約束の旅」のビジュアル(C)2021「鹿の王」製作委員

 「精霊の守(も)り人」などで知られる上橋菜穂子さんの小説が原作の劇場版アニメ「鹿の王 ユナと約束の旅」で、シンガー・ソングライターのmilet(ミレイ)さんが、主題歌「One Reason」を担当することが分かった。miletさんは「小説、台本を読み、言葉たちから伝わる静かな森の匂いや温度を生々しく感じながら書き進めました。困難に立ち向かう小さな命たちがつながり、一度きりの人生の中で大きな愛を生み出します。やはり、人間はあ温かい生き物なのです。そんなメッセージを抱きしめ、深い森を泳ぎ進むように歌わせていただきました」と話している。戦士ヴァン、幼子ユナらが描かれた新たなビジュアル、主題歌が流れる予告も公開された。

あなたにオススメ

 アニメを手がける安藤雅司監督は「映画の制作中、プロデューサーより『今気になるアーティストはいるか?』と聞かれ、『あのドラマの主題歌の……』と、その時最も耳に残る歌声として答えたのが、音楽には疎い自分はお名前もよく存じ上げなかったmiletさんでした」とコメント。

 主題歌について「お願いする時に、自分が伝えたイメージは『今ここに私があるのは私を大切に思ってくれたあなたがいたから……』という思いを、子から親に、あるいは大切な人に向けて伝える歌でした。それが映画の中の少女ユナから、彼女を守ってくれたヴァンに伝える思いと重なると美しいと考えました。思い描いた通りの、本当にすてきな主題歌が生まれたと大変感謝しております。ぜひ、この主題歌と共に、この映画が見る者の心に響くことを願っています」と話している。

 「鹿の王」は、巨大帝国が他民族に侵略を繰り返す世界で、謎の病が発生し、感染から生き残った父子、命を救うために奔走する医師の絆を描いている。シリーズ累計発行部数は230万部以上。2015年本屋大賞、第4回日本医療小説大賞などを受賞した。

 アニメは、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「パプリカ」などの作画監督で知られる安藤さんが監督を務め、キャラクターデザイン、作画監督も担当。安藤さんが監督を務めるのは初めてで、「亡念のザムド」などの宮地昌幸さんと共同監督となる。「銀の匙 Silver Spoon」などの岸本卓さんが脚本を担当する。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などのProduction I.Gが制作する。9月10日に公開。

写真を見る全 2 枚

アニメ 最新記事