海に眠るダイヤモンド
最終話前編(9話) あの夜
12月22日(日)放送分
世界的ダンサーの菅原小春さんが、清原果耶さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第58回(8月4日放送)に車いすマラソンの選手・鮫島祐希役で登場し、朝ドラデビューを果たす。
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演じる鮫島祐希は、パラリンピックの選考会で熱中症になって代表を逃したという過去があり、次のパラリンピックに何としても出たいと思っている。競技日の気象情報や自身のコンディショニングなどのサポートを求めて、気象情報会社「ウェザーエキスパーツ」を訪れる……という役どころだ。
菅原さんは、2019年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」に、日本人女性初のオリンピック選手・人見絹枝役で出演。演技初挑戦とは思えないほどの存在感を放った。特に人見絹枝を主人公として描いた第26回「明日なき暴走」では、初めてアムステルダムオリンピックに出場した絹枝の苦悩や葛藤、喜びまでを見事に体現。ロッカールームで未経験の800メートルへの出走を直訴するシーンは、同回のハイライトとなった。
演出を手掛けた映画監督の大根仁さんは当時のインタビューで、ロッカールームのシーンを撮っていて「これは自分の力を超えたとんでもないものが出来上がるなって確信した」と話している。
呼び水になったのは当然、菅原さんの“魂の演技”。「これまで300を超えるドラマを撮ってきたので、台本を読んだときや現場でも『大体このくらいの感じになるな』って良くも悪くも分かってしまうんですけど……。それでも10年に1本くらいの確率で『これはとんでもないものが出来上がるかもしれない』となる時がある。それなりに経験を積んできた中でも2、3本あるくらい。自分の実力、演出力を超えてしまう瞬間。僕は『神回』って言葉は好きじゃないんですけど、何か別の力が働いて出来上がったように感じました」と認めていた。
奇(く)しくも「おかえりモネ」で演じる鮫島祐希は「いだてん」と人見絹枝と同じアスリート。再び“魂の演技”で物語に火を付けるのか、注目だ。
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