中山咲月:仮面ライダー亡役のモデル 初フォトエッセー発売へ 「人間・中山咲月としてご覧いただけたら」

中山咲月さんのフォトエッセー「無性愛」の通常版表紙 撮影:高野友也
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中山咲月さんのフォトエッセー「無性愛」の通常版表紙 撮影:高野友也

 特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)で亡(なき)/仮面ライダー亡を演じて話題になったモデルの中山咲月さんの初のフォトエッセー「無性愛」(ワニブックス)が、9月17日に発売されることが8月16日、分かった。フォトエッセーでは、中山さんが自身のセクシュアリティーについて初めて告白している。中山さんは、「性別の枠を超え、人間・中山咲月としてご覧いただけたら、こんな幸せなことはありません」とコメントを寄せた。

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 中山さんは1998年9月17日生まれ、東京都出身。13歳でモデルデビューし、ファッション誌を中心としたモデル業のほか、TBS系のドラマ「中学聖日記」(2018年)などに出演。ミステリアスさで人気を博している。

 中山さんは、「皆さんに、改めて報告したいことがあります。自分、中山咲月は、トランスジェンダーです。今まで女性役を演じたこともありますが、女性として認識されることはつらく、性別という枠を超えて俳優業をやらせていただきたいと心に決めました」とコメント。

 「トランスジェンダーというと、『じゃあ女性が好きなの?』と聞かれることがありますが、自分はこれにプラスして無性愛者(asexual)の特性も持っています。自分ですら扱いにくい性別ですが、無性愛者のセカイを、人に伝え、知ってもらいたい。そんなふうに思い、このフォトエッセーを出版させていただく運びになりました」と語った。

 また「共感してほしい、理解してほしいのではなく、知ってほしい。周りに伝えていくことが、『自分の理想』を押し付けてしまうようで、ずっと怖かったんだと思います。でも、自分の気持ちにふたをせず、自分らしく生きてみようと、やっと踏ん切りがつきました」と明かした。

 フォトエッセーは、A4オールカラー、144ページ。

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