仮面ライダーゼロワン:岡田龍太郎&井桁弘恵 バルカン&バルキリー“最後”の変身への思い 物語のラストは「キレイに着地」

Vシネクスト「ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー」に出演する岡田龍太郎さん(左)と井桁弘恵さん
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Vシネクスト「ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー」に出演する岡田龍太郎さん(左)と井桁弘恵さん

 特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系、2019~20年)の、Vシネクストの新作「ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー」(筧昌也監督)が、期間限定上映中だ。「ゼロワン Others」シリーズの完結編となる今作は、「仮面ライダーゼロワン」という物語の“一つの区切り”となる。そんな今作を主役を担うのは、仮面ライダーバルカン/不破諫役の岡田龍太郎さん、仮面ライダーバルキリー/刃唯阿役の井桁弘恵さん。今作について口をそろえて、「(物語が)キレイに着地している」「完結編にふさわしい」という。2019年9月スタートのテレビシリーズから約2年、不破諫、刃唯阿として駆け抜けた2人に話を聞いた。

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 ◇不破と唯阿の“正義”が全面に ゼロワン完結編は“大人向け”作品?

 Vシネクストは、映画館での上映のほか、パッケージも展開する東映のレーベル。「ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー」は、今年3月上映の「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」に続くストーリーで、「ゼロワン Others 」完結編。テレビシリーズ、映画「劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」の後日譚(たん)となっている。

 対人工知能特務機関「A.I.M.S.」の隊長・刃唯阿に、国防長官の大門寺茂(相島一之さん)から、仮面ライダー滅亡迅雷へと変わり果てた「滅亡迅雷.net」の4人の破壊命令が下る。かつて分かり合えた者たちへの攻撃を戸惑う唯阿だったが、仮面ライダー滅亡迅雷は標的を唯阿に定めていた。そんな中、ZAIAエンタープライズの呪縛から逃れた兵士型ヒューマギア・ソルドたちも、自由を求めてA.I.M.S.との全面戦争に乗り出す。一方、「滅亡迅雷.net」の4人の壮絶な最期を目撃していた不破諫は、彼らの“真意”に気づき始めていた……という展開。8月27日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか映画館で期間限定上映中されており、ブルーレイディスク、DVDが11月10日に発売される。

 今作について、岡田さんは「大役を任せられたな」と語る。「今までのスピンオフと違って、テレビシリーズ、劇場版のその先の物語、『ゼロワンOthers 仮面ライダー滅亡迅雷』に続く最後ということで、『外せないな』という気持ちで臨みました」と振り返る。井桁さんも「最後を任せられるということで、初め聞いたときはびっくりしましたし、プレッシャーはありました」としみじみ語る。

 今作の脚本は、テレビシリーズ、劇場版も手がけた高橋悠也さん。岡田さんは作品の印象について、「不破の正義感が全面的に出ているな、と思いました」という。

 「テレビシリーズでは或人のギャグに噴き出したりというコミカルなシーンがあったのですが、今作ではそういったギャグシーンは少なくて。大人向けの本格的な作品に仕上がっているな、と思いました」

 不破と唯阿の“正義”が掘り下げられている今作。井桁さんは「テレビシリーズでは、唯阿は悩んでいる姿が多かったと思うのですが、今作では自分の正義に沿って行動していて、その(バックボーンの)過去とかも描かれていたのでうれしかったです!」と声を弾ませた。

 ◇バルカン&バルキリー“最後”の変身への思い

 それぞれが新しく変身する「仮面ライダーバルカン ローンウルフ」と「仮面ライダーバルキリー ジャスティスサーバル」が登場することも見どころの一つ。2人に“最後の変身”への思いも聞いた。

 岡田さんは「変身ポーズは、何か新しいことをやろうと(笑い)。バルカン ローンウルフの変身ではトランポリン使っているんです!」と明かす。最初は、アクション監督に反対されたというが、現場でずっと練習するなどして、“熱意”を通したという。

 また、不破のおなじみのプログライズキーの“こじ開け”シーン。“最後の変身”でも披露しているというが、「今回の“こじ開け”は、変身にゼロワンドライバーを使っているため、『オーソライズ』という音声が入るんです。動きに音声を合わせなければならないので、今回の“こじ開け”は苦労しましたね(笑い)」とも明かした。

 一方の井桁さんは「私は(変身ポーズは)変えなかったです」とにっこり。「変えずに、一貫性があるのが唯阿らしいのかなって。私自身も(プログライズキーを)クルクル(して変身)するのが好きですし、最後の変身もクルクルしたくって」と笑っていた。

 最後に、岡田さんは「これまでのストーリーを回収して、キレイに着地していると思います。『ゼロワン』という物語がどのように終わるのか、しっかり受け止めていただきたいな。不破諫が最後まで不破諫であるところを見届けてほしいです」とアピール。

 井桁さんは「完結編にふさわしい物語になっていますが、個人的には唯阿の大学生時代の姿が見どころです(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに語っていた。

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