薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
バドミントンの実業団を題材にしたオリジナルテレビアニメ「リーマンズクラブ」が、1月29日にテレビ朝日の深夜アニメ枠「NUMAnimation(ヌマニメーション)」でスタートする。実業団選手のサラリーマンとしての生活、スポーツ選手としての生活の両面を描く異色のアニメで、声優の榎木淳弥さんが元・天才バドミントン選手の主人公・白鳥尊を演じる。白鳥は、先輩の宮澄建とダブルスを組む。榎木さんは「宮澄は白鳥のことをすごく支えてくれるので、相棒っていいなと思いました」と話し、アフレコでは、社会人ならではの飲みの席のシーンなどにこだわったという。榎木さんは「呪術廻戦」などでも主演を務める人気声優だ。「リーマンズクラブ」のアフレコの様子、人気声優の2022年の抱負を聞いた。
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「リーマンズクラブ」は、バドミントンの実業団を舞台に、選手たちの成長や葛藤を描く。あるトラウマを抱える天才選手・白鳥尊が、強豪社会人チームをクビになり、飲料会社の弱小バドミントン部へ移籍。営業成績もトップで選手としての能力も高い宮澄建とバディーを組むことになる。声優の三木眞一郎さんが宮澄を演じる。
榎木さんは作品の印象について「学生が主役のバドミントンアニメはあったかもしれないけど、社会人の実業団としてのバドミントンチームを描くのは珍しい」」と語る。
「スポーツの側面と会社員生活がバドミントンにもリンクして、相互関係があるのが面白い構図だなと思いました。シナリオを読んだ時は、白鳥がトラウマを乗り越えていく過程で仲間と力を合わせていったり、仕事を通じて仲良くなっていくところが面白くて。芝居する時には、選手の面、社会人の面と二つの側面を演じられるので、すごく演じがいがあって、楽しそうだなと感じました」
榎木さんが演じる白鳥は、会社で営業部に配属され、慣れない会社員としての仕事に戸惑う。弱小実業団ゆえに通常の業務が終わった後の限られた時間しか練習に避けないことにも憤り、宮澄ら先輩部員に反発してしまう。榎木さんは、白鳥に「共感できる部分がある」という。
「バドミントンしかない人という印象があって、ずっとバドミントンしかやってこなかったので、コミュニケーション能力もないですし、最初は会社員生活も軽く見ている感じがして。ただ、あまり嫌なヤツとは思わなかったです。僕も仕事が忙しかったりすると、家の掃除ができなかったり、自炊ができなかったりすることはありますし、どうしても一つのことに打ち込んで疲れてしまうみたいなことはある。何か一つのことに夢中になって、ほかがおろそかになってしまうことは誰しもあると思うので、白鳥が一生懸命すぎて周りとうまくいっていない感じは、なんとなく共感できる部分はありました」
榎木さんは、白鳥のビジュアルを見た際は大人っぽい印象を受けたが、実際に演じて「白鳥の幼さを実感した」という。
「台本を読んでいるだけでは分からないこともあって、三木さんとの掛け合いも含めてキャラクターを作っていけたらなと思いました。会社員としてクライアントと話すシーンもあるのですが、白鳥ならではのコミュニケーション能力があまり高くない感じとか、気を使いきれない部分は意識してやっています」
白鳥と宮澄は、会社の先輩後輩であり、バドミントンのバディーでもある。アニメでは、コミュニケーション能力が低い白鳥と、暑苦しい性格で誰とでも気さくに接する宮澄のやり取りがコミカルに描かれる。榎木さんは、宮澄役の三木さんとの掛け合いを「楽しかった」と話す。
「飲み会のシーンで二人でアドリブでつなげていくところもあって、こっちが『酒臭いですね』と振ると、やたら息を吐いてきたりとか。アドリブの中でこっちの言葉を拾ってくれて、さらに反応がしやすいように返してくれたりするんです。そこは演じていて楽しかったですし、すごくやりやすかったです」
飲み会のシーンでは、酒に弱い白鳥がひどく酔っ払う様子も描かれる。
「酔っ払いの演技って、一番難しいと思います。酔ったら自分では知覚できないし、その感覚を鮮明に覚えておくのは難しいので、自分の経験を生かせない。酔った時に体のどこが熱くなるのかとか、そういうところからしか近づけることができない。体のここが熱くなったら、こういう声が出るとか、自分なりにすごく考えて、こだわって演じました」
白鳥と宮澄のやり取りを見て「相棒っていいな」とも感じたという。
「白鳥のことを宮澄はすごく支えてくれる。今回は、現場では三木さんと一緒に相方のように力を合わせて頑張っていくんですけど、作品が終わったらまた別の方と力を合わせる感じなので、タブルスを組んでずっと二人で頑張って、助け合っていくのはいいなと思いますね。二人のバディー感はこの作品の大事な部分というか、魅力の一つになってくると思うので注目してほしいですね」
榎木さんは、「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」「呪術廻戦」「SSSS.DYNAZENON」など多くの人気作で主人公を演じ、今最も注目される人気声優の一人だ。2022年も「リーマンズクラブ」をはじめ、主演作が控えている。今年の抱負を聞いた。
「とりあえず家賃ぐらいは稼げるように働くことですかね(笑い)。それができれば上々かなぐらいの気持ちでいけば、気楽なんじゃないかなと思います。あとは、風邪をひかないことですかね。風邪をひいちゃうと休まないといけないので。ここ1年ぐらいは風邪ひいていないので、もう1年風邪をひかないように気を付けたいと思います」
声優として注目を集める榎木さんだが、「有名になりたいとかはないので」と話す。
「声優として、もうちょっとうまくはなりたいですけどね。ただ、『うまいって何なのか』というと、また面倒臭い話になってしまうので、『もうちょっと頑張ります』みたいな感じでしょうか。目標というとなかなか難しくて、できればハリウッドスターになりたいですけどね(笑い)。今からでは多分無理なので、できるだけハリウッドスターに近付く感じで頑張りたいなと思います」
2022年も榎木さんの活躍に注目だ。
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