BASTARD!!:谷山紀章、楠木ともり、安元洋貴、日笠陽子インタビュー 原作の衝撃! 新作アニメへの思い

「BASTARD!!暗黒の破壊神」に出演する(左から)谷山紀章さん、楠木ともりさん、安元洋貴さん、日笠陽子さん
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「BASTARD!!暗黒の破壊神」に出演する(左から)谷山紀章さん、楠木ともりさん、安元洋貴さん、日笠陽子さん

 1988年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載をスタートした萩原一至さんのマンガの新作シリーズアニメ「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」が2022年にNetflixで全世界同時配信される。同作は、1992~93年にOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)が制作されており、約30年ぶりにアニメ化されることも話題になっている。「ゴブリンスレイヤー」などの尾崎隆晴さんが監督を務め、「僕のヒーローアカデミア」などの黒田洋介さんがシリーズ構成を担当。「東京リベンジャーズ」などのライデンフィルムが制作するなど豪華スタッフが集結。ダーク・シュナイダー役の谷山紀章さん、ティア・ノート・ヨーコ役の楠木ともりさん、ガラ役の安元洋貴さん、アーシェス・ネイ役の日笠陽子さんら声優陣も豪華だ。谷山さん、楠木さん、安元さん、日笠さんに「BASTARD!!」への思いを聞いた。

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 ◇キャラクターのセクシーさだけではない! 重厚な世界観も

 --「BASTARD!!」の思い出は?

 谷山さん 当時はいけないものを読んでいるんじゃないか……という気持ちもあって。

 安元さん 隠していました。お姉ちゃんに見つかったら、何を言われるか分からない!

 谷山さん 僕が中1の時に連載が始まったんです。刺激が強かったですね。僕は学校に行くとキャラが変わるんですけど。家で弟の前では下ネタが言えないんです。いまだに言えません。学校に行くと、下ネタ系キャラでして。みんなで盛り上がっていました。

 安元さん エッチなところもありましたが、ファンタジーとしても素晴らしいんです。「ロードス島戦記」などで剣と魔法の世界に触れ、憧れがあり、「BASTARD!!」でこんなにダイナミックに描かれている!と感じていました。そこが楽しかったけど、どこかで「頑張れスライム!」という感覚もあって(笑い)。コミックスを続けて買っていくという決意を固くして、ほかのところも固くしていました(笑い)。

 谷山さん 小5の時、「ドラゴンクエスト」が出たんです。その前に「ウィザードリィ」や「ウルティマ」もあったけど、「ドラゴンクエスト」が、教科書のようになっていて、剣と魔法の世界に憧れていました。だから、完全にやられましたね。セクシー描写を抜きにしても重厚な世界観が刺さったんですよね。

 --作品の魅力を感じたシーンは?

 谷山さん 全体的には、背景などの緻密さがすごいですし、ちょっとエッチなシーンも少年誌でありながらなかなか特異なものでした。いっぱいあるのですが、強いて挙げるなら、ダーク・シュナイダーの最初の登場シーンです。「復活!」という。

 楠木さん ヨーコさん役としては怒るシーン、ルーシェのためにビンタするところですね。愛の表現方法がヨーコさんらしいんです。

 安元さん ダーク・シュナイダーがネイのためにとった、とんでもない行動ですね。原作でも有名なシーンですが、アニメでもぜひ見てほしいです。その愛情が格好いい。何て向こう見ずな! いろいろな感覚が詰まっていて好きです。

 日笠さん ダーシュの腹筋は何筋? シックスパッドを超えているやん! 好きです。

 ◇プレッシャーも

 --大人気作ということでプレッシャーは?

 谷山さん OVA版は(ダーク・シュナイダー役の)矢尾一樹さんがぴったりでしたしね。僕にしかできないダーク・シュナイダーを考え、意識し過ぎずにしようとしました。自由なキャラクターですし、好き放題にやっています! ともりる(楠木さん)は100点だよ! いや、102点だね。

 楠木さん 本当ですか! 皆さんにヨーコさんだな!と思っていただけるとうれしいです。

 安元さん この作品に限らずどのキャラクターもプレッシャーがあります。自分が好きだったからこそ、どう演じるか難しいところもありますが。ただ、それをプレッシャーとせずに、開き直って伸び伸びしようとしています。

 日笠さん 紀章さんのダーシュがぴったり。意外と紳士的なところも。

 谷山さん 意外でも何でもないよ! 最近、丸くなっているよ!

 日笠さん そうですね(笑い)。プレッシャーもありますが、楽しみながら演じています。エッチなシーンはサービスしておきますね!

 --演じる中で意識していることは?

 谷山さん 俺様なところがあり、性格も最悪だけど、可愛さを見せるところを演じる上のポイントにしているところがあります。どこか憎めない。そこを味付けしていきたいです。

 楠木さん ヨーコさんは、か弱いわけではなく、しっかりしていて、強さもあります。姉、母のような愛情が主軸にあります。ちょっと男性っぽい言葉遣いもあり、照れるところは照れます。ギャップがあるので、そこを可愛らしく印象に残るように演じたいと思っています。ファンの方に納得していただけるように頑張って演じたいです。

 安元さん 演じることになり、お母さんのような人と強く思うようになりました。口うるさいけど、ダーク・シュナイダーには「しょうがないな!」と接し、助けたり、ヨーコさんを面白がり、ネイの変化、変わらない心に気付き、全部を受け止めます。肝っ玉母ちゃんみたいだと再確認したところもあります。

 日笠さん ネイは、心の中に少女性を秘めています。少女のようなキラキラしたものもあります。責任ある立場にも立っているし、信念もあるのですが、掘り下げていくと根幹にはダーシュがいて、愛するが故に憎しみも生まれる、愛憎があります。

 ◇監督の作品愛

 --ティザービジュアルを見て感じたことは?

 谷山さん 格好いいですね。原作は徐々に絵柄が変わっていて、いろいろな格好よさがある中で「ここがいいじゃん!」というところがビジュアルになっています。ヨーコさんも可愛いですね。

 楠木さん 髪形や衣装は原作の雰囲気を感じますし、連載開始当初を知らない私たちの世代から見ても可愛いです。

 谷山さん 原作のよさを残しつつというのがいいですね。僕は足の指フェチなんです。ここまで描いている! 足の裏も描いてある! 最高です。

 --監督らスタッフの愛を感じるところは?

 谷山さん 原作を好きな方が監督ということで、うれしくなりますね。隅々に愛情が行き届いています。スライムのシーンも! これはエロティックファンタジーの元祖ですね! 何て頼もしい監督なんだ!

 楠木さん 原作のコマの中にメモ書きのような細かいせりふがあるのですが、台本にもしっかりそれがあるんです。そういうところからも原作愛を感じていました。

 安元さん 原作準拠を貫いていますよね。だってこうじゃん!という確固たる意思を感じています。監督が愛を持っている。楠木さんら若い世代も楽しんでいるのが伝わってきます。いい作品になっています。

 日笠さん 監督の愛を感じますよね。立体的なお芝居を心がけてアフレコに臨んでいます。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:尾崎隆晴▽シリーズ構成:黒田洋介▽キャラクターデザイン:小野早香▽音響監督:えびなやすのり▽音楽:高梨康治(Team-MAX)▽オープニングアーティスト:coldrain▽エンディングアーティスト:Tielle▽プロデュース:ワーナーブラザース ジャパン▽アニメーション制作:ライデンフィルム

 ◇キャスト(敬称略)

 ダーク・シュナイダー:谷山紀章▽ティア・ノート・ヨーコ:楠木ともり▽ガラ:安元洋貴▽アーシェス・ネイ:日笠陽子

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