カムカムエヴリバディ:“ターニングポイント”の第20週に突入 怒濤の伏線回収なるか 岡山・大阪・京都の登場人物は?

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のメインビジュアル (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のメインビジュアル (C)NHK

 女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。第19週では、錠一郎(オダギリジョーさん)がトランペットを構えた場面で、まさかの週のまたぎとなり、ネット上は騒然となった。ドラマの制作統括・堀之内礼二郎チーフプロデューサーが「特に20週は大きなターニングポイントになる」と語っており、3月14日から始まる第20週は怒濤(どとう)の伏線回収が始まりそうな予感。今後、伏線回収が期待される登場人物を、舞台となった場所別にピックアップする。

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 ◇岡山・安子のその後は?

 未回収の伏線といえば、やはり初代ヒロイン・安子(上白石さん)の消息が最も気になるところだ。安子は娘のるい(古川凛さん)から拒絶され、ロバート(村雨辰剛さん)と渡米してしまった。大人になったるい(深津さん)は、ひなた(川栄さん)と桃太郎(青木柚さん)の母親となり、安子への思いも変化している様子が見て取れる。

 渡米した安子の再登場はあるのか。かつて拒絶したるいは母と和解することができるのか。今後、最大の注目ポイントと言ってもいいだろう。

 るいが育った雉真(きじま)家も気になるところだ。るいは18歳になったころ、雉真家と絶縁する覚悟で岡山を飛び出し、その後、一度も帰郷した様子はない。叔父の勇(村上虹郎さん)やその妻、雪衣(岡田結実さん)はどうしているだろうか。

 そのほかにも、岡山で豆腐屋を営んでいた安子の幼なじみの水田きぬ(小野花梨さん)と力(小林よしひささん)の夫婦、定一(世良公則さん)が営んでいた喫茶店「Dippermouth Blues(ディッパーマウス・ブルース)」のその後も気になるところだ。

 ◇大阪・るいを可愛がっていた竹村夫婦は?

 岡山を出たるいが向かったのは、縁もゆかりもない大阪だった。就職活動で失敗し、困っていたるいに優しく手を差し伸べたのは、「竹村クリーニング」の平助(村田雄浩さん)と和子(濱田マリさん)の夫婦。るいを実の娘のように可愛がっていた2人は、元気にしているだろうか。

 大阪で錠一郎と切磋琢磨(せっさたくま)したトミー(早乙女太一さん)は、第90回(3月9日放送)でトランペッターとして大活躍していることが分かった。“トミー北沢”としてCDをリリースしており、米国にも活躍の場を広げたようで、音楽に疎い五十嵐(本郷奏多さん)にも知られるほどのビッグネームになっていた。第90回では残念ながら、ジャケット写真のみの登場だったが、再登場しトランペット演奏を聴かせてくれたりはしないだろうか。

 またクリーニング店の客で、るいが恋心を抱いた弁護士の片桐(風間俊介さん)、錠一郎らが拠点にしていたジャズ喫茶のマスターの木暮(近藤芳正さん)、住まいは東京だが錠一郎を大阪でスカウトした芸能事務所「ササプロ」の社長令嬢、笹川奈々(佐々木希さん)の消息も気になるところだ。

 ◇京都・ビリーは何者?

 現在、物語は京都で進行しているが、ここで出会って消息が分からない人物がいる。幼少期のひなた(新津ちせさん)の初恋の相手、ビリー(幸本澄樹くん)だ。ひなたは、映画村で出会って一目ぼれした外国人の少年ビリーと英語で話せるようになることを夢見て、ラジオ講座「英語会話」で勉強しようとしたが、“三日坊主”ですぐに挫折。結局、おしゃべりすることもかなわず、ビリーは米国に帰国してしまった。

 不可解だったのは、帰国するビリーを迎えに来た人物(桂三輝さん)が、タイトルバックのクレジットで「ビリーの叔父」と記されていたことだ。普通であれば迎えに来るのは父親だろうと考えられるが、なぜ叔父だったのか。そもそもビリーは何者なのか、気になっている視聴者も多いはずだ。

 また、第89回(3月8日放送)で役者の夢をあきらめ、ひなたとも別れてしまった五十嵐の再登場はあるだろうか。東京に戻って実家が経営する会社で働くと言っていたが、これで物語から退場するとは考えにくい。どこかでひなたと再会し、いずれは結婚……となることを期待してしまうが、果たしてどうなるだろうか。

 脚本を担当する藤本有紀さんが、ちりばめられた数多くの伏線を今後いかに回収していくのか、要注目だ。

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