わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
月刊美容誌「VOCE(ヴォーチェ)」(講談社)の専属モデルで女優の新井舞良さん。俳優の藤原大祐さんと女優の桜田ひよりさんのダブル主演で、3月19日からオンライン動画配信サービス「Hulu(フールー)」で独占配信されているドラマ「神様のえこひいき」では、主人公の2人と親しい超肉食系女子・鳥居鈴という重要なキャラクターを演じるなど活躍の幅を広げている。現在21歳。20代の10年間は「このお仕事で結果を残すために自分のやりたいことをやる」という新井さんに、仕事への思いなどを聞いた。
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ドラマは、少女マンガ誌「マーガレット」(集英社)とHuluがタッグを組んだ「マーガレットLove Stories」の第3弾で、小村あゆみさんの同名マンガが原作。親友・七原ケンタ(窪塚愛流さん)にフラれた直後に交通事故で死んでしまう主人公・天野弥白(藤原さん)が、暇を持て余した神様の“えこひいき”により、女の子・天堂神楽(桜田さん)に生まれ変わる……というストーリーだ。
新井さんは2001年1月10日生まれの21歳。「VOCE」の専属モデルとして活動するほか、女優としても映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(2021年)や連続ドラマ「アンラッキーガール!」(読売テレビ・日本テレビ系、2021年)などに出演。今作でも、中身が弥白に入れ替わった神楽に好奇心を抱く鳥居鈴という主要キャラクターを演じるなど、注目の若手の一人だ。
そんな新井さんが、女優として活動するうえで何より大事にしていることは「肌を絶対に荒らさないこと」。デビュー当初はモデルの仕事が多かった新井さんだが、映画やドラマなど映像の仕事をするようになり、特に意識していることだという。
「肌が荒れたらまず自分が落ち込みますし、ヘアメークさんには『隠す』という手間を与えてしまうし、カメラマンさんには『修正する』という作業を与えてしまう。見ている人も『なんかこの子、肌汚いな』とお芝居に集中できなくなっちゃうので、肌は本当に、一番大事にしています。ケアもめちゃめちゃ徹底しています」とプロ意識をのぞかせる。運動や食べ物で土台から鍛えることも欠かさないといい、「ちょくちょく自転車に乗ったり、キックボクシングしたり。最近はストレッチとかでインナーケアをしています」と明かす。
内面では、実は「気が強い」一面も持ち合わせているという新井さん。今作では気が強い性格の鈴を演じるが、それは新井さん自身にも重なる部分だという。「私も多分、気は強い方だと思います。土台が崩れることはないですね。自分の中で芯の部分はしっかりしていたいと思ってますし、ちょっと理不尽なことを言われたら、相手に直接言うことはしなくても、そこは曲げたくないなと思ってたり……。そうした気の強さはあります」と語った。
鈴について「喜怒哀楽がハッキリしていて、人一倍情に厚く、強い、すごく魅力的な女の子」と愛情たっぷりに語る新井さん。その思い切りがよく情に厚い人柄には憧れすら抱いているという。「鈴はすごくオープンマインドで、偏見がない。もしも自分が『女の子のことが好きかも……』と思う瞬間があったら、たぶんすごく戸惑うし、本当に『好き』なのかどうか、時間をかけて判断すると思うんです。でも鈴は、好きだと気づいた瞬間から隠すことなく、まず本人に言う。その思い切りやマインドには本当に憧れがあります。情に厚くやさしい女の子で、完璧。本当にみんなに愛されるキャラクターだと思います」と魅力を熱弁する。
そんな鈴を演じるために、新井さんがしたことは美容と筋トレだったという。特に意識したのは“お尻”のトレーニングだ。
「コロナの影響などもあり、撮影までは1年以上時間があったんです。準備期間が長かったので、マンガの鈴ちゃんを目指し、まず美容に目覚め、今まで以上に勉強しました。あと、筋トレも始めました。原作におまけみたいな箇所があって、そこに『鈴ちゃんってお尻プリプリだよね』『鍛えているからね』というシーンがあったんです。それを見て『鈴、お尻鍛えてるんだ』と思って、作品に入るまでの3カ月間は“お尻トレ”に集中しました(笑い)。とにかく“プリケツ”になろうと」と笑う新井さん。「トレーナーには『前よりお尻あがったね』と言われるので、効果は出ているかなと思います」と手応えを感じているようだ。
役作りでは、自分らしくあまり作り込みすぎないことを意識した。「この役に関しては、何も考えずにポン、とさらけ出した方がいいなと思ったので、あまり作り込みすぎず、私らしく。ただ、鈴はすごく自信満々な子ですが、私は自信があるときとないときの差が激しいんです。しゃべり方も、鈴はめちゃめちゃハキハキしゃべる。だから、声は大きく、せりふの一音目をパキーンと響かせる、ということは意識しました。やっぱり自信がある子なので、何かを触るときも堂々とちゅうちょせずに触ったり、歩くときも大股で歩くことを意識しましたね」と振り返る。
新井さんは今年1月に21歳の誕生日を迎えた。20代の10年間は仕事にまい進すると決めており、最初の1年は「素晴らしいスタートが切れた1年目」だったという。
「20歳になったときに、『20歳から30歳までの10年間は、絶対自分がやりたいことをやる』と決めたんです。30歳まではこの仕事で結果を残すために、自分のやりたいことをやる10年間にする、と。そのうちの1年が終わりましたが、素晴らしいスタートが切れた1年目だったかな、と思います。自分で動いて決断して……ということが増えた1年間でした。この1年で教えてもらったこと、周り方々への感謝を忘れずに、あと9年、突っ走っていけたらなと思います」
今は、この時期にしかできない役をやりたい、と新井さん。「まだまだ高校生の役をやりたいな、と思っています。学園ものや青春キラキラな作品は、本当に今しかできないので、23歳ぐらいまでにそうした作品をいくつかやれたらいいなと思います」と意気込む。
「その次のステップとして、シリアスな役もやってみたいし、20代後半になったらキャリアウーマンの役もやってみたいです。鈴みたいな女の子のキャリアウーマンバージョン、大人バージョンとか(笑い)。ヒールをカツカツさせて、自立した女性を演じてみたいな、という願望はありますね」と楽しそうに目標を語ってくれた。
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