鎌倉殿の13人:出れば「不穏」の善児とは 梶原善「本当に分からない」も、「さっさとやってくれる」が魅力?

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で善児を演じる梶原善さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で善児を演じる梶原善さん (C)NHK

 俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)第11回「許されざる嘘(うそ)」が3月20日に放送され、梶原善さん演じる善児が、2週ぶりに登場した。

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 これまで千鶴丸(太田恵晴君)、北条宗時(片岡愛之助さん)、江間次郎(芹澤興人さん)の命を無慈悲に奪ってきた善児。視聴者からは「アサシン(暗殺者)善児」と呼ばれ、オープニングタイトルバックに名前があるだけで、「不穏」「悪い予感しかしない」「背筋が凍るんだが」とSNSがざわつくほど。

 同回では、以前の主(あるじ)である伊東祐親(浅野和之さん)と息子の祐清(竹財輝之助さん)を殺害。SNSでは「アサシン…また」「何人殺すねん!あいつ」「命令となれば前の主君親子でも殺せる善児に人の心はないんか?」「全く表情を変えない善児が怖いんよ」「いやあ怖い怖い背筋が凍る」といった声が次々と上がった。

 ドラマの公式ツイッターでは梶原さんの音声コメントが公開。「善児とは」との質問に、「正直言って、皆目見当がつかないところはあるんですけど、本当に分からないんですよね、あの人は」と率直な感想。演じる上では「何か欠落している人なんだろうなというふうに思いながら日々やった後、『あれで正解だったのかな』といつも頭を傾げながら現場を後にする」と試行錯誤を重ねているという。

 また善児の魅力は、梶原さんによると「“無”というか、どうとでも動いてしまうから、その辺」で、「主の言うことは素直に聞いて、ちょっとしたコブというか、要らないものをピュッと切っちゃって、なくして真っ平らにしちゃうから、そういうところ」と推測し、「普通そこに行くまでにちゅうちょがあったり、いろいろするから、人間関係で。そういうのを見ていると『あぁもう、さっさとやればいいのに』というのを善児はさっさとやってくれるから、その辺が魅力かもしれないですね。今までがそうだったから、これからもきっとそうですよね、たぶん(笑い)」と結論づけた。

 「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマ。脚本は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマ執筆となる三谷幸喜さんで、後の鎌倉幕府の二代執権・北条義時が主人公。野心とは無縁だった若者が、いかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描く、予測不能のエンターテインメント作だ。

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