カムカムエヴリバディ:安子、きぬちゃん、たちばな、クリーニング店の竹村夫妻 ラスト1週、未回収の伏線は?

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のメインビジュアル (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のメインビジュアル (C)NHK

 女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)が、4月4日からいよいよ最終週「2003-2025」に入る。ターニングポイントとなった第20週(3月14~18日)から始まった怒濤(どとう)の伏線回収もいよいよ大詰め。いまだに消息不明の人物や事柄も多い。残り5回で果たして回収することはできるのか? 気になる未回収の伏線をまとめた。

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 ◇安子、きぬちゃんの行方は?

 最大の焦点である初代ヒロイン・安子(上白石さん)の消息は、いまだに分かっていない。安子は1925年3月22日、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子屋で生まれた。第22週(3月28日~4月1日)が終了した時点で、物語は2003年まで進んでいるため、78歳になっているはずだ。

 そんな中、ハリウッド映画「サムライ・ベースボール」の制作チームの一員である日系人キャスティングディレクターのアニー・ヒラカワ(森山良子さん)が登場。これまでの安子であることを匂わす言動から、SNSでは“安子説”と“別人説”とに真っ二つに分かれ、考察合戦が繰り広げられている。果たしてアニーは安子なのか、それとも安子とつながりのある人物なのか。

 岡山時代の安子の幼なじみでとうふ屋の娘、水田きぬ(小野花梨さん)の行方も気がかりだ。第98回(3月21日放送)では、るい(深津さん)の叔父・勇(目黒祐樹さん)から「旦那さんの里へ一家で帰ることになった」と、すでに岡山市内から移住したことが語られた。勇はきぬの消息をさらに調べると、るいに約束したが、再登場となるか?

 さらに第96回(3月17日放送)で、安子の実家の和菓子屋「たちばな」の屋号が包装紙に書かれたおはぎが登場したことも話題になった。「たちばな」は戦火で焼け落ち、安子らが再建に向けて動いていたが、安子の兄・算太(濱田岳さん)が再建資金の通帳を持って失踪しことや、安子がその後、渡米したことから、再建は断念されたと思われていた。SNSでは「安子が岡山に戻っていた」「おはぎを盗んだ少年が屋号を継いだ」「たちばなの菓子職人だった方が再建」などと考察されているが、誰が「たちばな」を復活させたのか?

 ◇るいを可愛がっていたクリーニング店の竹村夫妻は?

 岡山を出たるいが向かったのは、縁もゆかりもない大阪だった。就職活動で失敗し、困っていたるいに優しく手を差し伸べたのは、竹村クリーニング店の平助(村田雄浩さん)と和子(濱田マリさん)夫妻。るいを実の娘のように可愛がっていた2人だが、るいが錠一郎(オダギリジョーさん)と結婚し、京都に移住してからは劇中に登場していない。

 またクリーニング店の客で、るいが恋心を抱いた弁護士の片桐(風間俊介さん)、錠一郎らが拠点にしていたジャズ喫茶のマスターの木暮(近藤芳正さん)、クリーニング店の近所にある映画館の館主・西山太(笑福亭笑瓶さん)らのその後も気になるところだ。

 ◇ひなたの初恋の相手、ビリーは何者?

 京都では、幼少期のひなた(新津ちせさん)の初恋の相手、ビリー(幸本澄樹くん)のその後も不明だ。ひなたが映画村で出会って一目ぼれした外国人の少年で、ひなたが英語を学ぼうとしたきっかけを作った。ひなたは、ラジオ講座「英語会話」で勉強しようとしたが、“三日坊主”ですぐに挫折。結局、英語でおしゃべりすることもかなわず、ビリーは米国に帰国してしまった。

 帰国するビリーを迎えに来た人物(桂三輝さん)が、タイトルバックのクレジットで「ビリーの叔父」と記されていたことが、SNSで話題になった。普通であれば迎えに来るのは父親だろうと考えられるが、なぜ叔父だったのか。そもそもビリーは何者なのか、ひなたにとって運命の再会がかなうことがあるのか。気になっている視聴者も多いはずだ。

 これら残された伏線が、残り5回でいかに回収されていくのか。これまで見事な伏線回収で視聴者を魅了してきた脚本家・藤本有紀さんの手腕に最後の最後まで注目だ。

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