アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーの渡辺みり愛さん、「AKB48」の大西桃香さん、声優の長谷川玲奈さんが出演する朗読劇「3と1/2の海の底~three and a half in the SEA~」が7月8日、新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)で上演される。3人が演じるのは、海の底で暮らす美しい三つ子の金魚。水族館、朗読劇、金魚……と謎も多いが、一体どうなるのか!? 渡辺さん、演出・脚本を担当する演劇ユニット「メロトゲニ」の作家・演出家の村田こけしさんに聞いた。
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村田さん 本当にできるんですか?と確認しました。音を出していいのかな?とも思いましたが、できるみたいなんです。
渡辺さん 一人でも水族館によく行くので、うれしかったです。これまでもロケで行ったことはありましたが、今回は朗読劇ですし、水族館で仕事をするという一つの夢がかないました。すごい経験になりそうです。
村田さん 3人が赤い衣装で水族館に登場する……というイメージが決まっていて、金魚だ!となりました。ただ、金魚は海では生きていけません。ファンタジーとして描こうとしました。
渡辺さん 最初は、YouTubeにも上がっているコンテンポラリーダンスの映像を撮影しました。金魚を表現したダンスなんです。赤い衣装を着て踊ると、衣装のヒラヒラをヒレとして意識したり、金魚になれました! ただ、金魚は海の底では生きられないので、どうなるのか?と想像できないところもありました。
村田さん お祭りで大量にいる金魚を想像しました。そこから3匹が選ばれて、深海にいる。私たちが住む世界も海に近いのかもしれません。3人は個性も違いますし、お互いのことを認め合いながら未知の世界で強く生きています。彼女たちと金魚が重なるところもあります。水槽で飼っている金魚を見て、飼われているのはどっちなのかな?と思うこともあったり。
渡辺さん 私もグループを辞めて、新しい世界で生きていこうとしています。想像が膨らみました。
渡辺さん 私もそういうところがあります。頑固なんです。
村田さん みり愛ちゃんと会うのは、今日が初めてですが、3人のことを想像しながら考えたところもあります。みり愛ちゃんは、芯が強そうだと感じていました。
渡辺さん それぞれが役とシンクロする部分があります。桃香は時々、守ってあげたくなるところがあります。玲奈は、初めて会った時からテンションが高くて、めちゃくちゃ仲良しになりました。
渡辺さん いいです! 一緒に仕事をするのは初めてですが、プライベートで仲がいいんです。年齢的には、私は真ん中ですが、いざという時にまとめるのは、私なのかな?とも思っています。3人は、ツッコミ、ボケが明確に分かれているわけではなくて。それぞれがボケる時もツッコむ時もあります。3人でいると、そこが気持ちいいんです。いい意味で性格がバラバラだから合うんだろうなと思います。
村田さん 3人の女の子が集まると楽しい雰囲気になるはずですし、朗読劇でもそういう瞬間があってもいいかもしれませんね。
渡辺さん 相手が読んでいる間にアイデアが生まれ、すぐに形にできる瞬発力が魅力だと感じています。生でその雰囲気が伝わるのが面白いんです。
渡辺さん 3人で水槽に入りたいです。無理だと思いますが(笑い)。水族館が好きなので、やれることは何でもやってみたいです。
村田さん 赤い衣装で泳いでいたらキレイでしょうね……。無理ですけど。
渡辺さん 目標にしている方がいるんですが、自分ならではの女優になりたいです。目標の方を目指しながら、その人になりたいのではなく、自分の得意、不得意を見つけながら、歩んでいきたいです。アクションも好きです。いろいろなことに挑戦してみたいです。
渡辺さん 乃木坂時代は、ずっと満員電車の中にいるような感覚がありました。大変なことがあっても生きていくすべがあると思います。これから、挑戦して、失敗して、くじけることがあるとは思いますが、私には、立ち上がる強さがあるはずです。
朗読劇「3と1/2の海の底」は7月8日に新江ノ島水族館で開催。6月27日から小田急電鉄・片瀬江ノ島駅に郎録劇の巨大ビジュアルポスターが掲示される。