ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中のマンガが原作のテレビアニメ「シャドーハウス」の第2期「シャドーハウス 2nd Season」が7月8日に放送をスタートする。洋館・シャドーハウスを舞台に、顔のない一族・シャドーと、シャドーの“顔”として生きる世話係の生き人形の不思議な日常を描いたミステリーで、声優の篠原侑さんが主人公の生き人形・エミリコ、鬼頭明里さんがエミリコのシャドー・ケイトを演じている。エミリコは、周囲に「お花畑」と揶揄(やゆ)されるほど天真らんまんな明るいキャラクターで、篠原さんは「エミリコの純度100%の感情を表現したい」と語る。第2期の見どころ、エミリコと対になるケイト役の鬼頭さんへの思いを聞いた。
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「シャドーハウス」は、マンガ家ユニット「ソウマトウ」が「週刊ヤングジャンプ」で2018年9月から連載中のマンガ。独特の世界観、謎めいた展開、個性豊かなキャラクターなどから「類似作品不在」とも言われる話題作だ。テレビアニメ第1期が2021年4~7月に放送された。
第1期では、ケイトとエミリコら5組のシャドー&生き人形が“成人”になるための試験・お披露目に挑み、エミリコが持ち前の明るさと行動力でケイトと共に試験を乗り越える姿が描かれた。シャドー&生き人形のペアを同じキャストが一人二役で演じる中、エミリコとケイトだけは、篠原さんと鬼頭さんが別々に演じている。互いに個性を持つペアの中でも、エミリコとケイトは特に「個」がはっきりしており、冷静で落ち着いたケイトと天真らんまんなエミリコは対照的だ。
「エミリコは明るく元気でけなげで“圧倒的光”のような存在なので、喜怒哀楽の感情をすごく分かりやすく表現することを大切にしています。うそがないというか、混じりっけがないというか、純度100%の感情が表現できるように」
第2期では、お披露目を終えたエミリコ、ケイトたちの前に新たな事件が発生し、事件の犯人と思われるローブをまとった謎の影の正体を追うことになる。第1期では、エミリコを中心にストーリーが展開していたのに対し、第2期ではケイトが探偵のように謎に挑むことになる。篠原さん自身、原作が大好きで、先の展開まで知っているがゆえの演技の難しさもあった。
「第2期は、考えるシーンが多いので、エミリコのせりふにもシリアスさを入れると、スタッフさんに『ここのエミリコは、何が起こっているか分かってないから、分かっている感じを出さないで』と言われてしまうことがあります。『分かってないんだ、この子!』と私もびっくりすることがあるんです(笑い)。エミリコは複雑な感情を抱かないのが良いところなのに、私自身が複雑な感情を抱いて、先読みをするような演技をしそうになってしまう。でも、それはエミリコには必要ないんですよね」
篠原さんは、第2期で改めてエミリコの“純度100%の感情”を表現することの難しさを感じているという。
「複雑な感情を表現することも、もちろん難しいのですが、分かりやすい喜怒哀楽を表現することも難しいんだなと実感しました。そういう意味では修行というか。エミリコは純度100%の感情であるべきなのに、役者としてはどうしてもパーセンテージをいじってしまいたくなります。でも、その混じった感情は、エミリコではなくて私の感情なのかもしれないと学びました」
篠原さんは、第2期では「お影様(シャドー)と生き人形の絆というか、大切に思う気持ちがより感じられるのではないか」と話す。篠原さん自身も、エミリコのようにケイト役の鬼頭さんを「支えられたら」という思いがある。
「第2期は『謎解明編』のような感じで、ケイト様が大変なので、演じている鬼頭明里ちゃんもすごく大変で。長ぜりふが連なって、台本1ページまるごとケイト様のせりふということもあるんです。そういう時、私がせりふを噛んでしまったりしてお芝居を止めてしまうと、あかりん(鬼頭さん)の演技に影響してしまうかもしれないと思うので、緊張しながら収録に臨んでいます。ケイト様とエミリコみたいに、できれば私がうまく合いの手を入れて支えてあげられたらなと思っているんです。それがうまくできているかは分からないんですけど」
鬼頭さんにインタビューした際に「ささやん(篠原さん)がエミリコをしっかりと表現してくれているから、私もすっとケイトに入れる」「応援してくれているのを感じます」と話していた。エミリコとケイトのように、篠原さんと鬼頭さんの間にも絆が生まれているようだ。互いに演じているキャラクターと似ているところもあるという。
「キャストの中では、私が一番演じているキャラクターに似ていると思います(笑い)。あかりんは、ローテンションに見えてハイテンションな時があるので、ケイト様に似ているかもしれないですね。落ち着いた状態で盛り上がっていますし、楽しんでいるんです(笑い)。そういう時は『あかりん、楽しそうだな。よかった』と思っています」
「第2期は、成長したエミリコが一生懸命ケイト様を支える姿を見ていただきたいです」と見どころを語る篠原さん。エミリコ、ケイトの活躍に注目したい。
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