アイドルグループ「日向坂46」の渡邉美穂さんが、6月28日に東京国際フォーラム ホールA(東京都千代田区)で行われた卒業セレモニーをもってグループを卒業。2017年8月に「けやき坂46(ひらがなけやき、現日向坂46)」の二期生としてデビューしてから、約5年間のアイドル人生にピリオドを打った。
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卒業セレモニーは、「ハッピーオーラ」「半分の記憶」といったけやき坂46時代の楽曲や、渡邉さんが参加しているユニット曲「やさしさが邪魔をする」「あくびLetter」などが次々に披露され、渡邉さんのアイドル人生をたどるようなセットリストとなった。
途中、グループの冠番組「日向坂で会いましょう」(テレビ東京ほか)のMC「オードリー」の2人からのサプライズメッセージがVTRで流れる一幕も。「(番組では)本当に活躍していただいて、名シーンもいっぱい作っていただきました。何週間に一回、苦しい企画もありますけど、諦めず、前に前に何かを残そうとする、渡邉さんの姿勢、目に焼き付いております」と語られ、「これからも応援しております。我々も頑張るので、また一緒にお仕事させていただきたいです」とエールが送られた。
アンコールでは、同期の二期生メンバーと、三期生の上村ひなのさんからサプライズ。富田鈴花さんの伴奏のもと、「君のために何ができるだろう」がアカペラで歌唱された。渡邉さんは号泣し、「一生忘れられない思い出になりました」と感謝した。
最後のあいさつでは、渡邉さんは「卒業を発表してから、この場で何を話そうかなと何カ月も考えてきましたが、伝えたいことがありすぎて……。今、素直に感じることを伝えるのが一番私らしいかな」と約14分にわたってスピーチ。
今年4月の卒業発表後、多くの温かい言葉をかけてもらったといい、「自分ってこんなに愛されていたんだな」と涙ぐみながら、「(グループに)入ったばかりの頃は、誰かの役に立てていないんじゃないかなとかすごい悩んでいて。でも、5年間頑張ってきてこの瞬間、こんなにもたくさんの人に見守っていたんだなってすごく感じました。幸せだって言葉では収まりきらないくらい、大げさかも知れないけど、生きてて良かったな。この道に来て良かったなと思います」と振り返った。
ファンに感謝し、そしてかけがえのない仲間たちに出会えたことにも感謝を述べて「本当にすてきなグループに入れたな」と述懐。「もっとなりたい自分になって、また皆さんと違った形で会えるのを楽しみにしています」と呼びかけて、アイドル人生に別れを告げた。