ライオンの隠れ家
第7話 ライオンを守るための旅行
11月22日(金)放送分
人気グループ「なにわ男子」の大西流星さん主演の連続ドラマ「彼女、お借りします」(ABC・テレビ朝日)に出演する女優の秋田汐梨さん。ドラマは大西さん扮(ふん)する“非モテ”な大学生・木ノ下和也と“レンタル彼女”との恋模様を描いたラブコメディー。秋田さんは和也の元恋人で、小悪魔系の七海麻美を演じる。秋田さんに麻美の役作りやキャラの魅力などについて聞いた。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
ドラマは、マンガ誌「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の宮島礼吏さんの同名マンガが原作。“非モテ人生”まっしぐらの大学生・和也と、美人な「レンタル彼女」との恋模様を描く。完全無欠のレンタル彼女・水原千鶴を桜田ひよりさん、和也に一方的にアプローチを仕掛けてくる更科瑠夏を工藤美桜さん、極度の人見知りでけなげな美少女・桜沢墨を沢口愛華さんが演じる。
演じる麻美は、かつて和也をとりこにした“元カノ”。和也に猛アタックすることもあれば、毒を吐いて“腹黒さ”を見せることもある二面性を持ったキャラクターだ。そんな麻美役に決まり、ネットで原作マンガやアニメ版の感想をのぞいてみたという秋田さんは、「麻美について悪い印象が多いみたいで、『あー、あんまり好かれてない!』と悲しかったです」と苦笑いしつつ、「今まで演じたことがない役だったので、やりがいがあるなと思って撮影が楽しみでした」と前向きに語る。
そんな麻美の魅力について聞いてみると「二面性があって、原作の中では悪い役に見えると思うんですけど……でもそれがすごくリアルだし、ある意味人間味があって可愛らしいとも思えるのが、麻美の魅力だと思います。目的に向けて、自分でいろいろ考えて行動できるのは本当にすごいと思います」と秋田さん。原作では、別れて間もない和也が千鶴を連れて飲み会にくるシーンがあるが、「別れてまだ1カ月もたっていないときに元彼が彼女を連れてきたら、『え?』と、ちょっとムカッとするかもしれない(笑い)。麻美がカマをかけたくなるのも分からなくないなと思います」と共感も示す。
麻美役を演じるうえでは「キャラを崩したくない」と思い、原作を徹底的に読み込んだ。また、ビジュアル面も麻美に寄せた。「髪色は、今までで一番明るくしました。ここまで明るくしたことがなかったので、似合うか不安もあったんですが、原作と同じように、毛先に少しピンクも入れてもらって撮影に挑みました。衣装はミニ丈とか、露出がある服が多いです。私服ではそういう服を着る機会があまりないので、足を出したりすると『あ、ちゃんとしよう』となりますね。『麻美になろう』と」とにっこり。作中では水着のシーンもあり、「水着を着たのがすごく久しぶりだったので、ちょっと緊張しました」と笑う。
麻美は可愛らしい外見や雰囲気とは裏腹に、腹黒く、和也の気持ちを振り回す“嫌な女”にも見える。秋田さんは、そんな麻美を演じることは「楽しかった」と笑顔で明かす。「空気が読めない発言をするシーンが結構あって。(空気を)『全力で壊しにいこう』と思いながら演じました。楽しかったですね。実際、身近にいたら仲良くなれないし嫌いになると思いますけど(笑い)」と振り返った。
麻美を演じるうえで一貫して意識していたことは、「表の顔と裏の顔」のバランスだったという秋田さん。「麻美は、和也の前でもずっとぶりっこをしているわけじゃなく、たまに毒を吐くこともある。そういうちょっとしたバランスが重要だと思っていました。毒を出しすぎても良くないし、女の子の前ではすごく真っ黒でいたい。そのバランスをすごく大事にしていました。たとえば、声の高さやスピード……『ここで句読点を打つ』とか、そういうことを意識して演じていました」と語る。
難しかったのは、普段は言わないこと、やらないことをするシーンだった。「弟とのシーンで『死ね!』と言うせりふがあるんですけど、普段そんなこと絶対に言わないじゃないですか(笑い)。なので、口にしても違和感があって難しかったです。すごくぶりっこしているときも『これでいいのかな?』と思うことがあって。経験したことがないことをやるのは難しかったですね」と苦労を明かす秋田さん。「『いけたな!』と手応えがあるときもあれば、『ちょっと足りなかったかな』と不安なシーンもあって。大丈夫だといいな、と……」とほほ笑む。
千鶴役の桜田さんとは、ティーン向けメディア「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)のモデル同士で仲が良く、現場でもよく話していたという。和也役の大西さんとはあまり深く話す機会はなかったが、「大西さんがスタッフの方たちとわいわいとされているのを『楽しそうだな』と見ていました。現場が明るくなってありがたかったですね」と、座長ぶりに感謝。共演者たちの熱量のある芝居に感動したシーンがあったそうで、「『ここは麻美が感動するようなところじゃないから泣いちゃだめだ!』と自制して頑張りました。うるうるしていることが周りにバレないようにと隠れてみたり……」と撮影エピソードを明かす。
最後に、そんな秋田さんから見た、ドラマの注目ポイントは……?
「常にバレそうな危険な状態にある和也と千鶴の『なんでそんなことするんだよ!』というシーンは、こっちまでドキドキする! 自分がその立場になったように感じるぐらい、感情を揺さぶられるし、原作ファンの方にも楽しんでもらえるんじゃないかなと思います」
ドラマはテレビ朝日で毎週土曜深夜2時半、ABCで毎週日曜午後11時55分に放送。
※クレジット(敬称略)
メーク:長島由香(MARVEE)/衣裳:菊池奈由佳(東京衣裳)
映画字幕翻訳の第一人者で通訳の戸田奈津子さんが、11月25日午後9時から放送されるBS12 トゥエルビの番組「鶴瓶ちゃんとサワコちゃん~昭和の大先輩とおかしな2人~」に出演。字幕…
11月25日午後1時放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)は2024年下半期の傑作選を放送する。
吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第45回「はばたき」が、11月24日に放送される。まひろ(吉高さん)の源氏物語はいよいよ終盤を…
橋本環奈さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おむすび」(総合、月~土曜午前8時ほか)は、第9週「支えるって何なん?」を放送。11月25日の第41回は……。
NHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の藤原妍子役で注目を集めている倉沢杏菜さん。妍子は、姉の彰子(見上愛さん)とは対照的に奔放なキャラクターで、一部の視聴者から…