太田垣康男さんのマンガ「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の連載10周年を記念した展示会「機動戦士ガンダム サンダーボルト 連載10周年記念展」のオープニングイベントが10月1日、ガンダムベース東京(東京都江東区)で開催され、太田垣さんが登場した。太田垣さんは約10年の連載を振り返り、“三つの転機”について語った。
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一つ目の転機はガンプラ化で、二つ目はアニメ化だったといい「想定していなかった」と明かした。三つ目の転機は、画風を変えたことだった。2019年、太田垣さんは腱鞘炎のため、第109話以降、画風を変えたことを説明した。「画風を変えたのが転機で、それがあったから長期連載のための体制を作ることができた」と語った。
「サンダーボルト」はモビルスーツ(MS)のデザインが魅力の一つになっている。デザインについて「論理的に考え、実際に宇宙に行ったらどうなるか?を意識してデザインしています」と話した。アトラスガンダムのデザインが話題になると「“俺ガンダム”を作ろうとした。五輪の水泳選手の水着のイメージ」と説明した。
宗教国家の樹立を目指す南洋同盟が登場するなど独自の展開も話題になってきた。「悩んだのですが、独自性を出したかった。青年誌で連載されていますし、ある程度、攻めた内容も成立します。大人の読者にも読んでもらいたかった」と話した。
物語はクライマックスに突入した。今後の展開について「ここからクライマックスが始まるので、あと5、6年はやれそう」と明かした。
イベントには、アニメを手がけたバンダイナムコフィルムワークスの小形尚弘プロデューサー、アニメ評論家の藤津亮太さんも登壇した。
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」は、「MOONLIGHT MILE」などで知られる太田垣さんのマンガで、2012年に「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載をスタート。一年戦争のサンダーボルト宙域での地球連邦軍とジオン公国の戦い、一年戦争後のジオン残党軍、連邦、南洋同盟の戦いなどが描かれ、アニメも人気を集めている。コミックス最新20巻、連載10周年を記念した画集「機動戦士ガンダム サンダーボルト 太田垣康男 ARTWORKS サンダーボルト画集」が発売中。
「連載10周年記念展」は、同作のこれまでの歩みをたどる記念展で、プラモデルや資料を展示するほか、記念グッズを販売する。10月31日まで。
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