モデルや女優として活躍する工藤美桜さん。昨年は「魔進戦隊キラメイジャー」(2020~21年)のキラメイピンク役や、TBS系「日曜劇場」枠で放送された連続ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の「死者はゼロです!」のせりふで話題となったが、今年も数々のドラマで活躍。またバラエティー番組でも“爪痕”を残して話題を呼んだ。大活躍だった彼女の1年を振り返ってみたい。
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工藤さんは1999年10月8日生まれ、東京都出身の23歳。16歳の時に特撮ドラマ「仮面ライダーゴースト」(2015~16年)で、仮面ライダースペクターの妹・深海カノンを演じて本格的に女優デビュー。「魔進戦隊キラメイジャー」のダブルヒロインの一人、キラメイピンク/大治小夜役で人気を博し、その後数々のドラマに出演している。女性ファッション誌「with」(講談社)レギュラーモデルも務めている。
1月期の「ドクターホワイト」(カンテレ・フジテレビ)から始まり、今年さまざまなドラマにゲスト出演した工藤さん。特に話題となったのは、2022年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」への出演だ。工藤さんは朝ドラ初出演で、ヒロイン・暢子(黒島結菜さん)が高校時代に勝負したライバル校料理部の一人を演じた。
色白な工藤さんのイメージとは打って変わり、こんがりと日に焼けたお下げ髪の生徒役に対して、ファンからは「工藤美桜さんがいたなんてまさかやー!」「工藤美桜ちゃん、いたのか! 全然分からなかった!」などと驚きの声が上がった。
ドラマへのレギュラー出演は今年2本。7月期の「彼女、お借りします」(ABC・テレビ朝日)と、10月期の「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジテレビ)だ。マンガ誌「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の人気マンガが原作の「彼女、お借りします」では、元気で明るいショートヘアの美少女を演じた。原作マンガやアニメを見て、演じる更科瑠夏を「研究した」という工藤さんは、役作りのためにミディアムヘアからショートヘアにイメチェン。役に懸ける並々ならぬ思いを見せた。
「親愛なる僕へ殺意をこめて」では、主人公のエイジ(山田涼介さん)が追う事件の真相に関わる女性・白菱凛を演じた。地上波ではかなり“攻めた”残酷な拷問シーンが賛否を呼んだ同作だが、特に第一話冒頭で凛が拷問を受けるシーンは視聴者の度肝を抜いた。椅子に縄で縛られた凛が恐怖で泣き叫ぶ姿は衝撃的で、視聴者からは「すごい演技」「見るのはつらかったが、演技はとても素晴らしかった」「迫真の演技で引き込まれました」といった声が次々と上がった。
工藤さんの迫真の演技はバラエティー番組でも脚光を浴びた。11月に放送された「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ)に工藤さんは仕掛け人として登場。「フルーツポンチ」の村上健志さんらに“ブチギレドッキリ”を行った。工藤さんのすさまじいブチギレ模様に、村上さんたちだけでなく、演技と分かっているはずの視聴者も戦慄(せんりつ)。SNSでは「ブチ切れ演技すごすぎてテレビで見てるこっちもビビり散らした」「あれをやり切れるのすごいww」「迫力あってずっと印象に残ってる」といった声が続出、演技力が話題となった。
来年は、ヒロインを務める映画「まくをおろすな」(1月20日公開)、「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~」(4月28日公開)と、すでに2作の映画を控える工藤さん。女優業のますますの躍進が予想される。
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