人気アニメ「ガンダム」シリーズの新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の第1クールの最終回となる第12話「逃げ出すよりも進むことを」が、MBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で1月8日に放送される。同作は、テレビアニメシリーズとしては初の女性主人公で、学園が舞台となるなどこれまでにない“新しいガンダム”を目指した。アニメが放送される毎週日曜は同作に関連するワードがSNSをにぎわせるなど“新しいガンダム”は受け入れられ、これまで同シリーズを見てこなかった新規ファンを開拓した。“新しい”のはアニメだけではない。BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ)のプラモデル(ガンプラ)も“新しいガンプラ”を目指し、新規ファンを獲得。売り切れ店が続出するなど大きな盛り上がりを見せている。「水星の魔女」のガンプラの“新しさ”を解説する。
ウナギノボリ
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「水星の魔女」はメカニカルデザインとしてJNTHED(ジェイエヌティーヘッド)さん、海老川兼武さん、稲田航さん、形部一平さん、寺岡賢司さん、柳瀬敬之さんがクレジットされている。モビルスーツ(MS)は、勢力によってシルエットなどにそれぞれ特徴があり、デザイナーも異なる。主人公機ガンダム・エアリアル、前日譚(たん)「PROLOGUE」に登場するガンダム・ルブリスなどをデザインしたJNTHEDさんは「ガンダム」シリーズに初参加となった。
ガンダム・エアリアルは、筋肉のように盛り上がった胸部、細い腰部、太い太ももなどのデザインが特徴。シールドがビットステイヴと呼ばれるパーツに分離し、バックパックなどに接続できるのも新しい。
アニメを手がけるバンダイナムコフィルムワークスの岡本拓也プロデューサーは、エアリアルのデザインについて「筋肉質、ボディービルダー、アスリートのようなイメージがありました。太もも、腕も筋肉質になっています。最近のガンダムはスーパーモデルのように脚が長い印象でしたが、もう少しガッチリした印象にしています」と説明する。
エアリアルのガンプラは「アニメの再現」を目指し、特徴的なフォルムを見事に再現した。バンダイスピリッツの担当者は「JNTHEDさんは『ガンダム』シリーズに参加するのは初めてで、ガンプラに関する先入観がなく、それがいい意味で新鮮でした。我々は、ガンプラはこうだろう……という固定観念もあるもので、JNTHEDさんとキャッチボールする中で、新たな発想が生まれてきたんです」と話す。
「水星の魔女」のガンプラは、可動域の広さも話題になっている。アニメのようなアクションは「大体できるはず」といい、「可動域に関しては日進月歩でして、商品によって何を目指して可動域を広げるのかを考えています。『水星の魔女』は、ビジュアルでガンダム・エアリアルが膝立ちをしていますが、ガンプラでもいかに格好良く膝立ちが決まるかを考えました」とアニメのような動きも再現しようとした。
アニメのエアリアルは、胸部のシェルユニットが発光するのも印象的だ。ガンプラでは、インモールドパーツと呼ばれるパーツによって発光状態を表現した。プラモデルの色を表現する際、パーツを分ける、もしくはシールを使うことになる。グラデーションの表現も難しい。インモールドパーツは、パーツ自体にインクジェット印刷を施すことで、グラデーションの表現を可能とした。
実は、ガンプラにインモールドパーツが採用されるのは初めてではない。「インモールドパーツを入れるかは最後まで悩みました。昔、SDガンダムの武神輝羅鋼でも採用したことがあったのですが、小ロットでの安定した再生産が難しいなどの課題がありました。今回、生産体制を整えることで、採用できました」とこれまで培ってきた技術によって実現した。
「水星の魔女」のガンプラは、パーツ数が少なく、初心者でも簡単に組み立てることができるのも特徴で、「ENTRY GRADE(エントリーグレード)」シリーズの技術が活用されている。2020年に誕生した同シリーズは“次世代のファーストガンプラ”がコンセプトで、ニッパー不要、塗装不要、シール不要で、簡単に組み立てることができる。初めてガンプラに触れる初心者はもちろん、カスタマイズを楽しみたい上級者まで幅広い層の支持を集めた。「水星の魔女」のガンプラも同シリーズのように広いターゲットに向けて開発した。バンダイスピリッツが培ってきたさまざまな技術を結集したことによって“新しいガンプラ”が生まれたのだ。
4月から放送される「水星の魔女」の第2クールに向けて、新商品も発表されている。
今後の展開にも期待が高まる。
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