俳優の壤晴彦さんが、原泰久さんの人気歴史マンガが原作の舞台「キングダム」に出演することが1月22日、明らかになった。秦の若き王、エイ政の曽祖父で「戦神」とも呼ばれる昭王と、王弟・成キョウと共に政に対して謀反を起こす竭氏(けつし)の二役を演じる。
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今作には秦の将軍、王騎役で山口祐一郎さんが出演。壤さんと山口さんは「劇団四季」の先輩・後輩にあたり、約35年ぶりの共演が実現する。劇中では、死期が迫る昭王が、忠臣の王騎に対して中華への熱き夢を語るシーンも登場するという。
壤さんは山口さんとの共演について、「僕は先輩・後輩を問わず『いい!』と思う人には常に敬意を感じます。劇団四季では大先輩の故・日下武史さん、同期の鹿賀丈史、そして後輩の山口祐一郎くんがそうでしたね。俳優としての演技に“清潔感がある”というのが共通項でしょうか? 彼とは『ジーザス・クライスト・スーパースター』でイエスとピラトで歌の応酬をしたのみ。今回初めてせりふを交わすことになります。それもこんなに壮大な物語の中で……ゾクゾクしますね。楽しみです」とコメント。
山口さんは「キングダムけいこ場でお姿を拝見したとき、突然、1970年代後半にタイムスリップしました。壤さん。2023年、不肖な弟子との共演。どうぞよろしくお願いいたします」とメッセージを送っている。
昨年12月にスタートしたという稽古(けいこ)の写真も公開された。主人公・信を演じる三浦宏規さんは「現在稽古真っただ中ですが、とてつもないパワーを持つ作品になると確信しています。信じられないほどの運動量の舞台」とコメント。信を三浦さんとのダブルキャストで演じる高野洸さんは「信役に追いついていくのがやっとな中、壤さん、山口さんのお芝居と存在感を目にする度に気が引き締まります。最新の稽古状況については、殺陣もすべてつきましたが本当にかっこいいです。初日までの残り時間を大事に、やれることをやりきります!」と意気込んだ。
「キングダム」はマンガ誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で2006年から連載中の作品で、中国の春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す戦災孤児として育った信と、後に「秦の始皇帝」となるエイ政らの活躍を描く。既刊67巻のコミックスの累計発行部数は9500万部を突破。山崎賢人さん主演の実写映画も話題で、7月28日に第3弾「キングダム 運命の炎」が公開される。昨年、テレビアニメ第4シリーズも放送された。
舞台版では、信を三浦さんと高野さんがダブルキャストで演じるほか、エイ政を小関裕太さんと牧島輝さんがダブルキャストで演じる。2月5~27日に帝国劇場(東京都千代田区)で上演予定。
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