仮面ライダーリバイス:“大二”日向亘、新作「リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ」は「一人2役の集大成」  小松準弥「ヒロミはずっと出会いたかった人」

「リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ」に出演する日向亘さん(右)と小松準弥さん
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「リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ」に出演する日向亘さん(右)と小松準弥さん

 特撮ドラマ「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系)の続編となるVシネクスト「リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ」が2月10日から期間限定で上映される。本作は五十嵐大二と門田ヒロミの2人が主人公で、テレビシリーズと映画「仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル」の“その後”を描く。ダブル主演を務める五十嵐大二/仮面ライダーライブ役の日向亘さん、門田ヒロミ/仮面ライダーデモンズ役の小松準弥さんに、制作が決まったときの心境や役への思いを聞いた。

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 ◇大二とヒロミは疑似兄弟

 --制作されると聞いた際の率直な感想を聞かせてください。

 小松さん ヒロミと大二のダブル主演にまず驚きました。役を通してヒロミや仮面ライダーデモンズを皆さんに愛してもらい、さらに「リバイス」や仮面ライダーを好きになってもらえたらという思いだったので、主演をやらせていただくようにまでなれたのは、皆さんの応援のおかげ。とても感謝しています。本編後の話なので、「まだ終わりじゃない。ここからも続く」と気合が入りました。

 日向さん 僕も同じです(笑い)。

 小松さん あはは。一緒に主演はどうだった?

 日向さん うれしかったですね。オーディションの時から拳ちゃん(前田拳太郎さん)もノリ君(濱尾ノリタカさん)もみんなそうですけど、準さんは『この人についていけばうまくやっていけそう』と思わせてくれる存在。準さんの背中を追いかけて最後まで走りきって、ようやく肩を並べて一つの作品を作れるということで、光栄でした。いっぱいくらいついて、いっぱい準さんから吸収したいと思いながらやっていました。

 ◇互いに似ていると感じる感性 変わらない仲の良さ

 --ダブル主演を務めるお二人ですが、改めて初対面から印象の変化などはありますか。

 日向さん 「リバイス」の若手キャストを引っ張ってくれる兄貴で、背中で引っ張ってくれるし見せてくれる。準さんについていけば間違いないという絶対的な信頼が僕たちの中にあったのは、最初から今も変わらないです。変わった部分で言うと、もともと優しい柔らかい印象でしたが、こんなに柔らかい方だとは思わなかった(笑い)。僕らのテンションにもついてきてくれるので、ありがたかったです。

 小松さん 年齢は日向と10歳違うのに、僕自身もリラックスしているし日向たちもリラックスしているという。どうしてそういう空気が生まれるのか考えてみると、フレッシュさはもちろんありますが、仕事に対しての向上心や向き合い方、進み方が多分似ているんです。

 日向さん それはすごく感じますね。

 小松さん 第一印象は若くてこれからの業界を引っ張っていくじゃないけど、すてきな才能を持った人たちだなと感じ、僕も頑張らなきゃなと刺激を受けていました。知っていくほど、しっかりした意思や目標を持っている芯のある若者という印象が強くなりました。日向はオーディション組では一番年下でしたが、どんどん成長、物理的にも身長が伸びて成長しているなって(笑い)。芝居もそう。今も「Get Ready!」(TBS系)とかドラマにたくさん出ていて、見ていて1年前とは格段に成長しているのを感じます。ある種兄弟みたいな関係だと思っているので、どうなろうが弟という感じはいつまでも変わらないと思います。

 ◇ともに挑んだ一人2役の役作り

 --今作はお二人とも一人2役を演じています。役作りは?

 小松さん 日向は本編を通して作り上げてきた先の大二とカゲロウの関係性が、変わったのか深まったのか。そのあたりを意識したのでは?

 日向さん まさにその通りですね。本編は一輝とバイスという悪魔と人間が、悲しくも感動するような話で終わりましたが、じゃあ次男はどうなんだと。大二とカゲロウは共存してきたわけですが、時に別れて、時にまた戻ってを繰り返した中で、最終的に関係性はどうなったのかが今回のVシネクストで描かれています。一人2役を1年間演じてきた集大成みたいなものを出したいと思っていました。

 小松さん 僕はそれを見て、序盤から2役やってきた経験が生きているなと思った。一人2役と知った瞬間、日向が2役をどう演じてきたか本編の撮影中に見てきたので、「あれをやるのか」と思った。ムラマサのビジュアルが決まる前も、最初に浮かんだイメージはカゲロウっぽい感じでした。悪魔かどうかは大きくて、悪魔は言ってみれば自分の味方で、やり方は違うけど自分のためにというか、自分をわかって行動してくれる。そうじゃない場合、同じ顔がいるせいでムラマサが生きづらいかもなど、根本的なところから考えて役作りをしていきました。

 --今作では2人で歌唱し映像も流れます。

 日向さん オープニングは流れるタイミングもカッコよくてテンションも上がったのですが、撮影は大変でした。スパーリングやボクシング経験もなく、アクションの振りもなかなか覚えられず迷惑をかけちゃいました。

 小松さん 曲がカッコよくてテンションが上がって、何よりテンションが上がっていたのが日向。それで曲を聴きまくり、全パートを覚えちゃったんだよね(笑い)。

 日向さん 聴きすぎてフルで歌えるようになって、自分のパートがどっちかわからなくなりました(笑い)。監督から『ヒロミのところ一緒に口を動かさないで』と言われて、最終的に『大二、1人で全部歌って。ヒロミのところ切るから』となり、1人で熱唱しました。

 --タンクトップ姿も見逃せませんね。

 小松さん 僕はそこに坂本(浩一)監督らしさが出ていると感じました。

 日向さん “坂本オイル”もね(笑い)。最初は自分のボクシングのかたちが不安でしかなかったけど、カッコよく撮ってくださり感動しました。

◇「リバイス」という作品は「出会い」であり「宝物」

 --本編のその後を描く今作ですが、改めて「リバイス」という作品やご自身が演じてきたキャラクターについて、どんな思いかを聞かせてください。

 小松さん 「リバイス」で過ごした時間や出会いもそうだし、門田ヒロミという人物も宝物です。ヒロミは僕がずっと出会いたかった人。仮面ライダーがきっかけでこの仕事を始めたので、いつかかなえたいと思いつつなかなかオーディションも受からない中、最後の挑戦が『リバイス』だった。目標をかなえさせてもらったし、さらにそこでの出会いが財産になっています。撮影した時間もプライベートの思い出も、日向との関係やほかのキャストやスタッフさんみんなそうですが、その瞬間だけで終わらない。これから先も続いていくのが仮面ライダーであり、宝物だなと感じています。

 日向さん 一言で言ったら出会い。五十嵐大二、カゲロウという役、人間と悪魔との出会いでもあり、「リバイス」メンバーやスタッフさんたちという1年間共にしてきた家族のような人たちとの出会いでもあり、今でもしょっちゅう連絡を取ったり集まったりもしています。家にいる時間よりみんなと会い、1年間ほぼ毎日撮影といった、それくらい濃い時間だった。10代の後半という時期に携わらせてもらえ、1年間をかけて自分の芝居や仕事に対してもそうだし、新しい人間関係を作ることができ、すてきな期間でした。

 --さらなる続編を期待するファンもいるかもしれません、もしもあるなら続編は……?

 日向さん やりたいです!

 小松さん どうしよう。ヒロミは“おじさん”と言われているけど、“おじいちゃん”と呼ばれるかもしれないし、今度は大二が“おじさん”かもね(笑い)。『リバイス』は家族の話でもあるので、ヒロミや大二がそれぞれ家庭を持って子供たちが変身する。そういうエピソードもいいよね。

 日向さん もしも可能なら、何年後かに大きくなって帰ってきたい。それをかなえるためには、今作が良い評価をいただかないとなかなか難しいと思います。ぜひ皆さん「リバイスForward」を見てください!

 「リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ」は2月10日から期間限定上映され、5月10日にブルーレイディスク(BD)&DVDが発売。テレビシリーズのメインキャストである前田拳太郎さん、井本彩花さんらも出演する。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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