山川静夫:脳梗塞・失語症のリハビリに「アナウンス読本」活用 「伝わる」ことの大切さ気付く 「徹子の部屋」で

山川静夫さん
1 / 1
山川静夫さん

元NHKアナウンサーの山川静夫さんが、4月26日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。失語症を患い、リハビリに励んだ日々を振り返った。

ウナギノボリ

 今年の2月に90歳になった山川さんは「感謝の気持ちでいっぱい。年を取るとだんだん怒ることもなくなり、みんなと仲良くなり、仲良く平和に暮らそうかな、という感じ」とほほ笑んだ。

 山川さんは定年退職後、脳梗塞(こうそく)を患い、失語症の後遺症が残った。「アナウンサーにとっては致命的なので困ったなと思った」と当時の心境を語った。リハビリとして、アナウンサーが滑舌や発声の練習に使う「アナウンス読本」を繰り返し声に出して読み、看護師や妻を相手に会話を続けたという。

 「リハビリは毎日やらないと元に戻りません。ちょっと手を抜いたらだめですね」と語り「家内は私が話しかけてなかなか伝わらないと、待ってくれました。分かっても分からないふりして(たくさん話すように)やってくれましたから」と妻に感謝した。

 失語症ををきっかけに、山川さんは「伝える」ことよりも「伝わる」ことが一番大切だと気付いた。「病気をしても、それはありがたかったですね」と笑顔を見せていた。

テレビ 最新記事