HiHi Jets井上瑞稀:主人公は「“愛されるキャラ”にしたい」 グループ活動から“無自覚のアウトプット”も 映画「おとななじみ」

映画「おとななじみ」で主演を務める「HiHi Jets」の井上瑞稀さん
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映画「おとななじみ」で主演を務める「HiHi Jets」の井上瑞稀さん

 ジャニーズJr.の人気グループ「HiHi Jets」の井上瑞稀さんが女優の久間田琳加さんとダブル主演する映画「おとななじみ」(高橋洋人監督)が、5月12日から公開される。幼なじみのまま大人になった井上さん演じる青山春(ハル)と久間田さん演じる加賀屋楓の進みそうで進まない恋模様を描いたラブコメディーで、恋愛に鈍感な“超残念男子”のハルを演じる井上さんは「“愛されるキャラクター”にしたいな、と一貫して思っていました」と語る。映画は本作が初主演となる井上さんに、ハルの役作りや主演を務めることへの思いなどを聞いた。

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 ◇ハルとの違いは“コミュ力”の有無 「僕は本当に皆無」

 映画は、中原アヤさんの同名マンガ(集英社)が原作。ハルと楓は4歳の時からの幼なじみで、大人になった今も同じアパートの隣の部屋に住んでいる。ハルを思い続けているものの進展しない関係に業を煮やした楓は、遂にハルを諦めることを宣言するが……という内容。映画「胸が鳴るのは君のせい」の高橋さんが監督を務め、映画「ヒロイン失格」の吉田恵里香さんが脚本を担当している。

 井上さんが本作で演じるハルは、恋愛に鈍感な“超残念男子”。劇中では楓の気持ちに気づかずに楓をモヤモヤさせるが、いざという時に頼もしい顔も見せる、人間的な魅力にあふれたキャラクターだ。そんなハルを、井上さんは「可愛くないですか?」と好ましく感じており、「人間的にすごく優れているというか……残念な部分があっても、人としてしっかりしている部分があるから可愛らしく見えるし、そういう(残念な)部分さえも愛おしいと思えます」と思い入れたっぷりに語る。

 自身とハルは「似ているところはあるかもしれないけど、まったくの別人だと考えています」と井上さん。特に決定的に異なっているのは“コミュ力”の有無で、「僕は本当に皆無なので……本当に、(コミュニケーションが)すごく苦手なんですよ。だから、そういう意味ではハルは反対にいるなと思います」と苦笑いで打ち明ける。

 ◇主演に喜びとプレッシャー メンバーからエールも

 井上さんは映画は本作が初主演。これまでもドラマで座長という立場は経験しているが、今もプレッシャーは感じているといい、「毎回『なんで?』って思います。正直、自分の実力と比べても主演というものになれる自信はないので、一つ一つ勉強だな、と思いながらやっています」と話す。

 「HiHi Jets」のメンバーからは「橋本(涼さん)、作間(龍斗さん)がすごく応援してくれて、高橋(優斗さん)、猪狩(蒼弥さん)は『ドッキリだ』って。人柄が出ていますね」と冗談めかしつつ、「みんな応援してくれています」とにっこり。普段のグループの活動が、ソロでの俳優活動に生きていると感じる部分を尋ねると、「意識的に何かしている、ということはあまりないかもしれないですが……」としたうえで「無自覚のところで、メンバーの価値観だったり、たたずまいだったりを盗んでいて、それを無自覚にアウトプットしている瞬間は絶対にあると思います」と考えを語る。

 最後に、改めて映画初主演を務める本作の魅力を聞くと「『これ』というのは決めたくない」と井上さん。「好きなキャラクターに感情移入して、好きな目線で、好きなように楽しんでほしい。それがエンターテインメントの魅力だと思っているので。僕が『こう見てほしい』と言って、そうとしか見られなくなってしまうのはすごく寂しいです」としつつ、「何回見てもいろいろな発見があると思うので、いっぱい見てほしいなと思います」と主演作への自信ものぞかせていた。

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