名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
アニメ「K」シリーズなどで知られる作家集団「GoRA」とキングレコードがタッグを組むオリジナルテレビアニメ「AYAKA -あやか-」が、7月にTOKYO MXほかで放送をスタートした。火と水の龍の伝説が伝えられ、ミタマと呼ばれる不思議な存在が生息する奇妙な島・綾ヵ島を舞台に、それぞれの宿命を背負った男たちの絆の物語が描かれる。同作のメインキャラクターの一人である伊吹朱(いぶき・あか)を演じるのが、人気声優の梅原裕一郎さんだ。演技のこだわり、“男の絆”について聞いた。
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「AYAKA -あやか-」の主人公・幸人は、綾ヵ島から離れた本土の児童養護施設で育った少年。ある時、亡き父・真人の弟子であるという傍若無人な青年・沙川尽義がやってきて、幸人を故郷である綾ヵ島に連れ出す。幸人の亡き父は島の調和を守る仙人で、幸人は父の3人の弟子である尽義、鞍馬春秋、伊吹朱と関わりながら綾ヵ島で暮らし始める。声優の上村祐翔さんが幸人、寺島拓篤さんが尽義、鳥海浩輔さんが春秋を演じている。
真人と3人の弟子は、不思議な術を使う脈接ぎ(みゃくつぎ)と呼ばれる。脈接ぎはミタマが暴走したアラミタマを鎮める存在で、彼らの働きにより島に平穏が保たれている。中でも梅原さんが演じる朱は、アラミタマの駆除を専門とする組織・アヤカセキュリティの所長で、過去の事故によりアラミタマに強い憎しみを抱いているキャラクターだ。
「最初は四六時中つんけんしているような、誰とも仲良くならないような人なのかなと思っていたのですが、意外とそんなこともなくて。主人公の幸人に対しても、優しく接するわけではないんですけど、冷たくあしらうことはなく、意外と適度な距離感で人と接することができる人なんだと感じました。アヤカセキュリティの部下からも信頼されているので、一匹おおかみではないんだなと」
ただ、憎んでいるアラミタマを前にすると朱は強い怒りをあらわにする。梅原さんはアフレコでも「アラミタマに対する怒りをせりふににじませてほしい」という演出を受けたという。
「普段はクールなところがあるんですけど、いざアラミタマを前にすると、かなりどう猛になるというか。しかも、アラミタマと戦う方法が、ほかのキャラクターと比べるとかなり過激で、狂気じみている。目的のためなら手段を選ばないキャラクターですね」
梅原さんは、そんな朱に共感する部分もあるという。
「もちろん伊吹ほどの大義があるわけではないですけど(笑い)、目的のためなら些末(さまつ)な感情は捨てられるというのは共感できます。僕自身、自分がこうしたいと思ったことに対しては、周りの意見は大切だとは思うんですけど、二の次になってしまうというか、頑固な部分があるんです。それこそ、声優を志した時も、誰に相談することもなく勝手に決めて、勝手に養成所に通い出したので(笑い)。周りがどう言おうが、自分がやりたかったらやるみたいなところは、確かに共感できるかなと思います」
梅原さんは、伊吹の「若さ」「青さ」を表現しようとした。
「僕自身、伊吹のようなとがった感じ、若さみたいなものがどんどん失われているなと感じてはいるので、20代の男が持ちがちなとがった感じを思い出しながら演じています。20代の頃は恐らくナチュラルに表現できていた“青さ”が、年齢を重ねるにつれて、意識しないとできなくなっている。それが難しくもあるんですけど、楽しくもあって。こういうしゃべり方にしたら、ちょっと青く聞こえるかな?とか、若いゆえの怒りってこんな感じかな?と微調整していくのが結構楽しいですね」
演じる中で「青さが足りない」と気付くこともあったという。
「なんだか余裕だなみたいな。すごく切羽詰まっているせりふなのに、演じている自分の心がすごく余裕だなとなると、これはダメだと。そういう瞬間が多いので、今の自分の状態を自覚して、がむしゃら感、しゃかりきな感じをなんとか表現しなければいけないと、この作品で痛感しました」
「AYAKA -あやか-」は、“男の絆”が作品のキーワードの一つとなっている。梅原さんに男の絆について聞いてみると、声優仲間とのエピソードを語ってくれた。
「同業者で仲良くしている人たちとのLINEグループがあるんですけど、本当に日々くだらない話をしていて(笑い)。仕事に関する話をすることもあれば、本当に男子中学生みたいな会話も多くて、男のバカな部分を凝縮したみたいな会話がすごく心地良いですし、楽しいなと思っています。それを男の絆というのも大げさですが(笑い)、仕事のつながりだけじゃない、本当にくだらない話ができるのが、一番絆を感じる瞬間ですね」
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2024年12月22日 22:00時点
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