呪術廻戦:“五条悟”中村悠一 「渋谷事変」語る 「懐玉・玉折」から変化に悩み つらい展開も

「呪術廻戦」の第2期の第9話「渋谷事変 開門」の一場面(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
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「呪術廻戦」の第2期の第9話「渋谷事変 開門」の一場面(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のテレビアニメ「呪術廻戦」第2期の第9話「渋谷事変 開門」が9月21日に放送されることに向けて、五条悟役の中村悠一さんがコメントを寄せた。

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 --「渋谷事変」で再び現代の五条を演じた感想は?

 五条らの高専時代を描いた「懐玉(かいぎょく)・玉折(ぎょくせつ)」を経て、現代を描く「渋谷事変」へと突入していくので、時間経過を分かりやすく演じようか、変わらず演じるべきか、悩むところではありました。実際、約10年たって、声が別人のように変わる人はあまりいないじゃないですか。結局はそこまで変えずに演じることになったのですが、シーンによっては「懐玉・玉折」の頃よりも声色を落ち着かせて、視聴者に印象付けるという手法を取ることもありました。

 --第2期の第8話(第32話「渋谷事変」)では、漏瑚、花御、脹相との戦いがありました。このシーンを演じていかがでしたか。

 原作では数コマで描かれているものが、アニメでは表現を拡大して見せてくれるのが「呪術廻戦」アニメシリーズの魅力の一つだと思っています。特に戦闘シーンは派手な演出やカメラワークを使って、さらに見応えあるものにしてくれる。中でも第2期の第8話(第32話)のこのシーンは強い者同士の戦いが描かれているので、それがより顕著に表れていると思いました。アフレコの段階では映像はまだ完成していないので、監督や演出家さんの頭の中にあるイメージを伝えてもらい、テストを重ねて擦り合わせていくことで、やっと「こういう完成図を意図しているんだ」と分かってくる。パズルのピースが組み合わさっていくような感覚になる収録で、面白いと思いながら演じていました。

 --「渋谷事変」全体を通しての見どころは?

 今までは一つの戦いにフィーチャーして物語が展開していましたが、「渋谷事変」ではいろいろな場所で同時に戦いが行われています。それを一つ一つしっかり見せていくので、その目まぐるしい展開が見どころになっているのではないでしょうか。僕たちもオンエアで完成した映像が見られるのをすごく楽しみにしているんです。「渋谷事変」はつらい展開も待っていますが、とにかく見どころの詰まった物語になっているので、視聴者の皆さんにも最後まで見届けてほしいですね。

 「呪術廻戦」は2018年から同誌で連載中。強力な“呪物”の封印が解かれたことで、高校生の虎杖悠仁が呪いを巡る戦いの世界に身を投じることになる……というストーリー。コミックスのシリーズ累計発行部数は8000万部以上。テレビアニメ第1期が2020年10月~2021年3月に放送された。第1期の前日譚(たん)となる劇場版「劇場版 呪術廻戦 0」が2021年12月に公開され、全世界興行収入が約265億円を記録するなど大ヒットした。

 第2期は、五条悟や夏油傑らの呪術高専時代のエピソード「懐玉・玉折」と、10月31日のハロウィーンでにぎわう渋谷の街で起こる「渋谷事変」が描かれる。7月6日~8月3日に「懐玉・玉折」が全5話で放送された。8月31日から「渋谷事変」が放送されている。MBS・TBS系で毎週木曜午後11時56分放送中。

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