PLUTO:予告編にロボットたちの悲しみ、憂い アトムの涙 「だれか、この憎しみを止めてくれ。」

「PLUTO」のキービジュアル(C)浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会
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「PLUTO」のキービジュアル(C)浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会

 浦沢直樹さんのマンガが原作のアニメ「PLUTO」の予告編がYouTubeで公開された。ロボットたちの悲しみや憂いを描いた映像で、戦争に派遣された世界最高水準のロボットの一人、モンブランが自らの行為に苦悩するシーンや、刑事ロボットであるゲジヒトが「人殺しの機械」と吐き捨てられ動揺する姿、涙を流すアトムなどが描かれている。妹のウランを守りながらプルートゥと対峙(たいじ)するアトムが描かれたキービジュアルも公開された。ビジュアルには「だれか、この憎しみを止めてくれ。」というコピーが添えられている。

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 同作のジャパンプレミアが東京都内で10月20日に開催されることも発表された。主人公・ゲジヒト役の藤真秀さん、ゲジヒトが追うプルートゥ役の関俊彦さんが登場する。

 「PLUTO」は、浦沢さんが手塚治虫の「鉄腕アトム」の一編「地上最大のロボット」をリメークしたマンガが原作。2003~09年に「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載され、「鉄腕アトム」では脇役だったロボット捜査官・ゲジヒトの視点で描いた。人とロボットが共存する社会で、世界で最も優秀なロボットが次々に暗殺される怪事件が発生し、真相を追うゲジヒトとアトムはやがて世界を破滅へと導く史上最悪の憎しみの存在に気付く……というストーリー。コミックスは全8巻が発売されており、全世界累計発行部数は1000万部以上。

 アニメは、真木太郎さん、丸山正雄さんがエグゼクティブプロデューサーを務める。ジェンコが制作をプロデュースし、丸山さんが創設したスタジオM2が制作する。「紅の豚」「新世紀エヴァンゲリオン」などで作画監督を務めてきた河口俊夫さんが監督を務める。手塚治虫の息子の手塚眞さんが監修する。藤さんが主人公でユーロポールのロボット捜査官・ゲジヒトを演じ、日笠陽子さんがゲジヒトが追うある事件に関わるロボット・アトム役、鈴木みのりさんがロボット・ウラン役として出演する。

 1話60分の全8話で、原作コミックス全8巻をアニメ化する。Netflixで10月26日から配信される。

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