SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第3話 驚愕の真実 大恩人くま
11月17日(日)放送分
日向理恵子さんの長編ファンタジー小説シリーズが原作のテレビアニメ「火狩りの王」の第2シーズンが、2024年1月14日午後11時からWOWOWで放送・配信される。同作は“火”をテーマにしたファンタジーで、人類最終戦争後の世界を舞台に、子供たちが多くの困難に直面しながらも懸命に生きる姿が描かれる。「SAMURAI DEEPER KYO」などの西村純二さんが監督を務め、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー」などの押井守さんが構成、脚本を担当し、第1シーズンが2023年1~3月にWOWOWで放送・配信された。主人公・灯子(とうこ)役の久野美咲さん、首都に暮らす15歳の元学生・煌四(こうし)役の石毛翔弥さんに、第2シーズンについて聞いた。
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-ー第2シーズンのシナリオ、台本を読んだ印象は?
石毛さん きっと第2シーズンは最初から演じるのが大変なんだっていうのが率直な印象でした。
久野さん せりふも多いんですよね。
石毛さん そうなんです。第1シーズンの最後で、感情が盛り上がった状態なので、その内面をしっかり表現しないといけない。気合を入れて臨まなければいけないという気持ちでした。
久野さん 第1シーズンのアフレコが終わり、放送も終わって、しばらく間が空いたんです。でも、お話としては第1シーズンのラストから第2シーズンは時間が空いていなかったので、ブランクを自分で埋める必要があって。アニメを見返したり、原作を読み返したりして、気持ちを作っていこうとしました。
久野さん 読み方が変わりましたね。灯子はこの先に何が起こるか知りませんし、目の前のことに素直に反応して、必死に生きていく女の子です。お芝居も新鮮な反応ができたらいいなと思って、最初は灯子の主観で読んでいました。ですが、第1シーズンが終わった後に改めて読み返した時、俯瞰(ふかん)して、全体のお話の流れを見ているような感覚がありました。
石毛さん 演じる前に原作を読んだ時、煌四はもう少しナイーブな印象がありました。もちろん成長や強くなっていく部分もあるけど、ナイーブなものを内包して最後までいくと思っていました。ただ、アニメでそれをやってしまうと、成長が分かりづらい。第1シーズンの時も「弱すぎる」「覚悟を持っているから、引かなくていい」というディレクションがあったのですが、演じてから読み返すと、確かにナイーブすぎなくていいのかもと思いました。
石毛さん 第1シーズンで煌四は受け身なところもありましたが、第2シーズンは自分がこの世界のことを知って、何とかしたいと能動的に動く部分が多くなっています。例えばモノローグにしても、みんなを引っ張らなければいけないシーンもあったので、ナイーブさが残っているところもあるのですが、力強さ、意志の強さは明確に変わった部分です。
久野さん 第1シーズンで描かれていた灯子は口数が少なく、相手に何かを伝えるのが得意ではありませんでした。第2シーズンでは、自分の思っていることを相手に伝えることができたり、自分の意志で行動できるようになっていきます。お芝居の面でも変化したと思います。
石毛さん この世界は、明確な正義や悪がなくて、生きている人たちの葛藤が強く描かれているので、全キャラクターのいろいろな思いをくみ取ってもらえるはずです。
久野さん それぞれに信念、意思があり、頭で考えていることや心で感じていることが、みんながみんな同じわけではないのだと、当たり前のことを改めて感じました。自分の考えや意思を押し通すことが必ずしも正解ではなくて、お互いに思っていることを伝え合って理解し合って尊重し合っていくことが、いかに難しくて、それでいて尊いものなのか……。第2シーズンでお芝居をしていて、ものすごく感じましたね。
石毛さん 葛藤があり、自分が大切にしていることが守り切れないところもありますし。
久野さん 思うようにいかない歯がゆさ、もどかしさを感じながら、それでも必死に生きている。どのキャラクターからもそれが伝わってきますよね。
久野さん ほぼ毎回ご一緒させていただきました。(石毛さんは)役への向き合い方が真っすぐで、役に対してウソを付かないんですよね。真摯(しんし)に真正面から煌四に向き合ってお芝居をしている姿を見て、私も逃げちゃダメだ!もっと頑張ろう!という気持ちでした。第2シーズンでは、灯子と煌四の掛け合いが増えるので、とても楽しみでした。煌四のせりふから、繊細でありながらも、意思や覚悟が伝わってきたんです。 声を張り上げてハッキリ主張するのではなく、むしろ物静かなのですが、その中にある情熱がしっかりと伝わってきて、刺激を受けました。引っ張っていただいて、ありがたかったです。
石毛さん 僕も同じ思いです。久野さんがマイクの前に立っている時、せりふがなくても灯子の空気感が漂っているんです。久野さんが灯子として自然にそこにいるような感覚があるから、僕も迷わずにせりふをしゃべることができます。掛け合えたから、引き上げていただけたんです。それに、アドリブや息遣いが本当にすごいんです。自然と邪念がない状態でお芝居ができ、役に集中できました。楽しく、助けてもらいながら収録できました。
久野さん ありがとうございます。お互いにすごく集中していましたよね。だからといって張りつめた空気というわけではなく、スッと役に入ることができる環境でした。
石毛さん 僕は不器用だから、ウェーイ!とやってから、煌四を演じられないですし(笑い)。
久野さん きっとほかでもウェーイ!とはやらないですよね(笑い)。ここまで掛け合うのは今回が初めてでしたが、すごく楽しかったです。
石毛さん いろいろお話をする機会があり、お芝居のことばかり話していましたよね。
久野さん 石毛さんに、お芝居の参考になる本を教えてもらったり。
石毛さん 感情を一覧にした本があるのですが、うまく言語化したいときにとても便利で、見ていると楽しいんです。
久野さん 石毛さんとお芝居のお話をしていると、勉強になります!
石毛さん 恥ずかしいから、これ以上はやめてください(笑い)。
石毛さん 第2シーズンは、それぞれのキャラクターの思いがさらに細かく描かれていて、心理戦があります。その中でさまざまな人たちの葛藤が緻密に描かれています。この世界がどういうふうに向かっていくのかぜひ楽しみにしていただきたいです。
久野さん 世界観もさらに壮大になり、めまぐるしく環境が変わっていき、それに呼応するように、どのキャラクターの心の動きも移ろいでいきます。感情の波が大きくうねって、お芝居をしていて、のみこまれそうになる瞬間もありました。ご覧になる方にもぜひ、一緒に心を動かしながら見ていただけたらうれしいです。みんながどのような選択をして、どのような行動をとって、その先に何が待っているのか……最後まで見守っていただきたいです。よろしくお願いします!
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2024年11月19日 00:00時点
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