名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
高橋陽一さんの人気サッカーマンガ「キャプテン翼」シリーズが、約43年にわたるマンガとしての連載に幕を下ろすことが1月5日、明らかになった。「キャプテン翼」は、1981年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載を開始した長寿マンガで、最新作「キャプテン翼 ライジングサン」が、4月初旬発売予定の連載誌「キャプテン翼マガジン」(同)第20号で最終回を迎え、マンガとしての連載を終了する。
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1月5日発売の「キャプテン翼マガジン」第19号で発表された。作者の高橋さんは、ファンに向けてメッセージを寄せ、「ここ数年、この先の物語を一体どこまで描けるのか、ずっと考えていました。そして今回、最後まで連載にこだわり体力の限界まで“マンガ”を描き続けるよりも、連載をやめ『キャプテン翼』の最終回までの“物語”を残す決断をしました」と説明。マンガ連載終了後は、ネームなどの形で「キャプテン翼」の制作を続ける決意を語っているが、発表形式は現在未定で、決定次第、発表される。
高橋さんは「今、頭の中には『キャプテン翼』の一応の目安の最終回までの構想があります。現在、『キャプテン翼マガジン』で連載中のオリンピック編『ライジングサン』の、その先のシリーズまで含めてです。ですが計算すると、この構想をすべてマンガ化するにはこの先40年以上かかってしまうかもしれません。それを実現させるのは現実的ではないと感じた一方、たとえばネーム(マンガ制作の元となる絵コンテのようなもの)などの形で“物語”を残すことだけに集中すればできるかもしれない、と思いつきました」と経緯を語っている。
マンガ連載終了の決断について「簡単にできる決断ではありませんでしたし、いつも『キャプテン翼』を楽しく読んでくださっている読者の皆さんには残念で寂しい思いをさせてしまうかもしれませんが、この決断を理解していただければと思います」「今はまず、連載の最終回までの原稿を全力で描き切ろうと思っています。どうか最後までおつきあいください」とつづっている。「キャプテン翼マガジン」第19号には、4ページにわたり、高橋さんのメッセージが掲載されている。
「キャプテン翼」は、天才サッカー少年の大空翼が、個性的なライバルたちと戦う中で成長していく姿を描いたマンガ。1980年に「週刊少年ジャンプ」に読み切りが掲載され、1981年に同誌で連載をスタートし、サッカーブームを巻き起こした。
翼の小学生時代~ジュニアユース時代を描いた後、1988年に一度連載を終了。その後は「週刊少年ジャンプ」で「キャプテン翼<ワールドユース編>」、「週刊ヤングジャンプ」(同)で「キャプテン翼 ROAD TO 2002」「キャプテン翼 GOLDEN-23」「キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ」「キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA」と、翼の成長に合わせて物語の舞台を移しながら連載。
2013年に「グランドジャンプ」(同)で最新作「キャプテン翼 ライジングサン」の連載をスタート。2020年に「キャプテン翼マガジン」に移籍し、連載中。コミックスの全世界シリーズ累計発行部数は9000万部以上。
1983、1994、2001年にテレビアニメ化され、劇場版も製作。舞台化もされた。新作テレビアニメのシーズン1が2018年4月~2019年4月、シーズン2「ジュニアユース編」が2023年10~12月に放送された。
「キャプテン翼」連載終了について
いつも「キャプテン翼」を応援していただき、ありがとうございます。
1981年に「週刊少年ジャンプ」で「キャプテン翼」の連載を始めてから2024年で43年目になります。ここ数年、この先の物語を一体どこまで描けるのか、ずっと考えていました。そして今回、最後まで連載にこだわり体力の限界まで“マンガ”を描き続けるよりも、連載をやめ「キャプテン翼」の最終回までの“物語”を残す決断をしました。
今、頭の中には「キャプテン翼」の一応の目安の最終回までの構想があります。現在、「キャプテン翼マガジン」で連載中のオリンピック編「ライジングサン」の、その先のシリーズまで含めてです。ですが計算すると、この構想をすべてマンガ化するにはこの先40年以上かかってしまうかもしれません。それを実現させるのは現実的ではないと感じた一方、たとえばネーム(マンガ制作の元となる絵コンテのようなもの)などの形で“物語”を残すことだけに集中すればできるかもしれない、と思いつきました。
これまで、身体は大きな病気をすることもなく、現在も健康状態は維持できていると思います。ただ年齢も60を超え、「週刊少年ジャンプ」や「週刊ヤングジャンプ」で週刊連載をしていた頃と比べると、老眼やめまいなどにさいなまれ、だいぶ身体にガタがきていることもたしかです。
そういった体力の衰えと、昨今のデジタル化の波による執筆環境の変化などにより、以前よりマンガの執筆ペースは落ちてきました。さらに2020年から猛威を振るった新型コロナウイルスの感染拡大により、スタッフ体制の維持も困難になりました。
そして僕がマンガ家を目指すきっかけであり、一番の憧れであり、目標だった水島新司先生の訃報が飛び込んできたことも考えさせられる契機になりました。
簡単にできる決断ではありませんでしたし、いつも『キャプテン翼』を楽しく読んでくださっている読者の皆さんには残念で寂しい思いをさせてしまうかもしれませんが、この決断を理解していただければと思います。
ここで伝えきれない正直な思い、決断に至った経緯などの詳細は1月5日発売の「キャプテン翼マガジン vol.19」につづらせてもらいました。現在同誌で連載中の「キャプテン翼ライジングサン THE FINAL」、そして「キャプテン翼 MEMORIES4 最強!!明和FC伝説」は、4月初旬発売予定の「キャプテン翼マガジン vol.20」の話をもって最終話とさせていただきます。そして「キャプテン翼マガジン」も、このvol.20をもって最終号となります。
今はまず、連載の最終回までの原稿を全力で描き切ろうと思っています。どうか最後までおつきあいください。
「キャプテン翼」の今後の物語については、発表の方法や場所が決まり次第お知らせしますので、お待ちいただきたく、よろしくお願いします。
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