鬼滅の刃:炭治郎が無惨と対峙 花江夏樹「食らいついていけるように」 お館様への思い 「柱稽古編」収録の裏側

「テレビアニメ『鬼滅の刃』柱稽古編」の一場面(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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「テレビアニメ『鬼滅の刃』柱稽古編」の一場面(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「柱稽古編」。最終話となる第8話が6月30日に放送され、主人公・竈門炭治郎ら鬼殺隊が、鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)とついに対峙(たいじ)するシーンが描かれた。怒涛の展開を見せた最終話の舞台裏を竈門炭治郎役の花江夏樹さんに聞いた。

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 「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された竈門炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊に入隊する……というストーリー。原作は、2016~20年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された。コミックスの累計発行部数は1億5000万部以上。

 「柱稽古編」は、鬼殺隊の最強の剣士・柱が登場し、無惨との決戦に向けて鬼殺隊全体を底上げするための柱稽古が描かれてきた。第8話では、病床に伏す鬼殺隊のお館様こと産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)の元に無惨が現れ、会話するシーンが描かれた。産屋敷と無惨は元々は同じ血筋で、産屋敷は一族から鬼を生み出してしまったことを悔い、無惨打倒を一心に願ってきた。自身を殺しにやってきた無惨に対し、産屋敷は“人の想(おも)いの強さ”を説く。花江さんは、産屋敷の言葉に「鬼滅の刃」という作品の核心があると感じているという。

 「お館様の『人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ』という言葉。このシーン、このせりふが『鬼滅の刃』なんじゃないかなって、個人的には思っているんです。もちろん、解釈は人それぞれあると思うんですけど。最終話の無惨とお館様のシーンの収録は、立ち会うことができなくて、後から録(と)ったものを聞いたんです。すごく重要なシーンだったので、アフレコを見学したかったなって、すごく思いました」

 産屋敷は、無惨との対話の後、産屋敷邸を爆破。爆破で傷を負った無惨の元に珠世、柱、炭治郎らが集結し、総攻撃を繰り出すという怒涛の展開が描かれた。炭治郎は「竈門炭治郎 立志編」以来、久々に無惨と対峙し、「必ず倒す!! 鬼舞辻無惨!!」と決意の言葉を放った。

 「無惨役の関俊彦さんと一緒にアフレコするのは、恐らく『竈門炭治郎 立志編』以来だと思います。これまでの無惨は、すごく冷徹な感じというか、ブチ切れているけど声を荒らげないというか、リミッターがあったんですけど、ここでちょっと焦りだったり、動揺みたいなものが初めて見えて。関さんも、以前舞台あいさつで、そこの案配を取るのがすごく難しいとおっしゃっていました。最終話で、初めて見るような無惨の一面が出てきて、その表現が本当に素晴らしくて。だから僕も、関さんは本当に大先輩なので、負けないようにじゃないですけど、食らいついていけるように。そんな気持ちでした」

 「柱稽古編」の最終話では、無惨との決戦の火蓋(ひぶた)が切って落とされた。柱稽古を経て、成長した炭治郎たちがどんな戦いを繰り広げることになるのか、今後の展開からも目が離せない。

 ※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となる。
 ※鬼舞辻無惨の「辻」は点一つのしんにょうが正しい表記となる。

 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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