特撮ドラマ「仮面ライダーW」の続編マンガが原作のアニメ「風都探偵」の劇場版「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」で、「仮面ライダーW」で鳴海荘吉を演じた吉川晃司さんが主題歌を担当することが分かった。主題歌のタイトルは「似合う男になれ」で、吉川さんが「鳴海荘吉」名義で作詞・作曲・歌唱を担当する。本予告がYouTubeで公開され、楽曲がお披露目された。劇場版アニメでは、声優の津田健次郎さんが鳴海荘吉を演じる。

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　吉川さんは、楽曲制作について「意識したのは、“鳴海荘吉が歌うとしたら”という視点です。脚本を読み、自分の中でイメージを膨らませて、ストーリーに沿った言葉をちりばめました。作品に登場する若者たちに、『自分を信じて進んでいけば大丈夫だよ』とのエールを送るべく、制作しました」とコメント。ファンに向けて「『仮面ライダーシリーズ』には、私自身、2009～10年に鳴海荘吉役で出演した経緯もありますし、過去作品の主題歌『ONE WORLD』や挿入歌『Nobody’s Perfect』なども制作しています。特別な縁を感じている作品であり、私も公開を楽しみにしています」とメッセージを送った。

　追加キャストとして、村瀬歩さん、佐藤聡美さん、福山潤さんが出演することも発表された。村瀬さんは左翔太郎の少年時代、佐藤さんはタブー・ドーパントとして翔太郎たちの前に立ちはだかる園咲冴子、福山さんは劇場版のオリジナルキャラクターの大嶋凪をそれぞれ演じる。

　村瀬さんは「翔太郎は自分が誇りに思って大好きな風都のために奮闘します！　津田さん演じる荘吉との掛け合いも楽しくお芝居させていただきました。思わずニヤリとなってしまうあの名ぜりふを聴いて感動してもらいたいです！　ぜひ劇場での公開を楽しみにお待ちいただけると幸いです」と話している。

　佐藤さんは「迫力のあるバトルシーンや思わずグッとくる場面もたくさんある中で、私は終盤の冴子さんに思わず『とんでもねー女だな……！！』と声が漏れてしまいました（笑い）。どんなふうに、とんでもねー感じになっているのか、はたまた人によっては、おもしれー女だと思ってくださる方もいる……か、な？？　改めて、すごい人を演じさせてもらったなと心が震えた瞬間でした。皆様、どうぞお楽しみにー！！」とコメント。

　福山さんは「愛と忠義の男です。取り巻く世界がどうであれ、そこは胸を張って言えるところであります。皆様にはぜひ、彼の生き様とその闘いを最後まで見届けていただければ幸いです！！」と話している。

　劇場版は、人気のエピソード「ビギンズナイト」がアニメ化され、仮面ライダーWが誕生した夜、左翔太郎とフィリップ、鳴海荘吉に身に起こった出来事が明かされる。2022年8月から動画配信サービス「U-NEXT」で配信されたシリーズアニメ「風都探偵」に続き、椛島洋介さんが監督を務め、スタジオKAIが制作する。11月8日から期間限定で劇場上映される。

　「風都探偵」は、2017年8月から「週刊ビッグコミックスピリッツ」（小学館）で連載中。左翔太郎とフィリップのバディー探偵、謎の美女・ときめが、風都で巻き起こる新たな怪事件に立ち向かう姿が描かれている。マンガ「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」などで知られる三条陸さんが脚本、イラストレーターの寺田克也さんがクリーチャーデザイン、東映の塚田英明さんが監修を担当するなどドラマのスタッフが再集結した。

　◇キャスト（敬称略）

　左翔太郎：細谷佳正▽フィリップ：内山昂輝▽ときめ：関根明良▽鳴海亜樹子：小松未可子▽照井竜：古川慎▽万灯雪侍：小野大輔▽鳴海荘吉：津田健次郎▽左翔太郎（少年）：村瀬歩▽園咲冴子：佐藤聡美▽大嶋凪：福山潤