吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」の第34回「目覚め」が、9月8日に放送され、Eテレの人気テレビアニメ「おじゃる丸」の坂ノ上おじゃる丸役で知られる声優の西村ちなみさんが登場した。西村さんは「出演のオファーをいただいた時は出先でしたが、思わず声が出ちゃいました」と話している。
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今回、“物語を読む女房”筑前の命婦を演じた西村さんは「大河ドラマに出演する日がくるなんて私の人生びっくりです」ともコメント。「かつらや女房装束の衣装もすてきで自然と背筋も伸びやかに」なったといい、「テレビで見ていた『光る君へ』の世界を彩る豪華なセットに夢見心地でした」と明かす。
「きれいに読みすぎないように、腹式で話さないように……など普段とは違う感覚に惑いつつもそのオファーを楽しみながら、藤式部の紡ぐ物語を女房の皆さんと心を分け合う気持ちで読ませていただきました。女性達が集いわちゃわちゃしてる風景は昔も今も変わらずですね」とシーンを振り返った。
さらに「出演者の皆さんと一緒に読み合わせをして、自分が『光る君へ』の世界の中にいるのが不思議で……終始ふわふわしてました」という西村さんは「女房装束の衣装もとてもすてきで、衣装さんの淀みのない鮮やかな着付け作業にうっとり……かつらも初体験で刺激的でした。撮影直前にセットの裏で衣装を着るのは驚きました。衣装を着たらすぐにリハーサルが始まり、撮影の間は女房役の皆さんと和やかにお話したり楽しかったです。緊張はあまりしないタイプですが、今回の撮影も緊張感はありつつもリラックスしてのぞめて、本当に素晴らしい経験をさせていただきました」と語った。
「光る君へ」公式サイトでは、西村さんがおじゃる丸の声で「源氏物語」の「空蝉」を朗読する動画が公開。「同じ平安時代を舞台にした物語のご縁で、コラボ番組をさせていただいたり、とてもすてきなご縁をいただけて、ただただ感謝です。スタッフの皆様、出演者の皆さま、本当にお世話になりました。ありがとうございました! これからも『光る君へ』応援しています」と話した。
「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の女性による小説といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。
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