海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)。10月6日放送の第38回「まぶしき闇」では、まひろ(吉高さん)が書いた物語に対して、ききょう(ファーストサマーウイカさん)が敵愾心をあらわにする様子が描かれた。今回、その友情にひびが入った二人の関係性を、ききょう/清少納言役のファーストサマーウイカさんが語った。
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第38回では、まひろの元にききょうが訪ねてきて、亡き后・定子の思い出をつづった「枕草子」から、一条天皇(塩野瑛久さん)の関心を奪ったまひろの物語への思いを打ち明ける。
最初は物語への賛辞を並べるきょうだったが、まひろから「ききょう様のように才気あふれる楽しい方が藤壺にいらしたら…」と言われると、強めに拒絶。「私は、亡き皇后様のお身内をお支えするために生きております」「いかなる世になろうとも皇后・定子様のともし火を守り続けてまいります。私の命はそのためにあると思っておりますゆえ」と意思表示する。
そしてききょうは、中宮・彰子(見上愛さん)が、皇子を出産後も敦康親王をそばに置いておくことをやんわりと非難しつつ、まひろが物語を書いた本当の理由について、一条天皇の心から「枕草子」を消し、定子の輝きをなきものとするため、道長(柄本佑さん)から頼まれたのではないか、という疑問をまひろ本人にぶつけた
“欲しい答え”をもらえなかったききょうだが「私は腹を立てておりますのよ、まひろ様に」と声を大にして言うと、続けて「『源氏の物語」を恨んでおりますの」とはっきりと口にし……と展開した。
ファーストサマーウイカさんは、まひろとききょうについて「歴史的に見たときにライバル視されるような位置関係になっているからこそ、最初、近づけておくっていう、この手腕に本当に脱帽というか。そのほうが悲しいし、悔しいと思うんですよね」と、まずは大石静さんの脚本に舌を巻いた様子。
さらに「これはもう悪口書かれる道が決まっちゃっているから」と前置きし、「だからこそ、今まで第38回に至るまで、何度も赴いて、二人の絆というか友情を丁寧に丁寧に編み込んでいったと思うんですよね。そのほどける瞬間、ギュッと結ばれた糸たちがパツンッて切られる瞬間、すごくリアルだなと。この女同士の友情の仲の糸がほつれていくい感じというのが本当にリアル。『リアルだな』と思って『嫌だな』って思いました。シンプルに嫌ですね」とシーンを振り返った。
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