今年流行した言葉を決める「2024ユーキャン新語・流行語大賞」が12月2日に発表され、1月期に放送されたドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)の愛称「ふてほど」が、年間大賞を受賞した。同日、東京都内で行われた表彰式で発表された。
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選出理由について、「大手自動車メーカーの認証不正、パーティー券収入の収支報告書不記載など、2024年は不適切事案が目白押しだった」とし、「一方、昨今教科されているのがコンプライアンス。企業は顧客・株主への社会的責任はもちろん、従業員一人ひとりにもハラスメントだ、働き方改革だと配慮が求められる。集団優先、滅私奉公で経済成長時代を生きた昭和世代にとってはまさにタイムスリップしたかのような激変である」と話した。
続けて「この、昭和の時代に置いて行かれた感を笑い飛ばしてくれたのが金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』。昭和の主人公が令和の社会で堂々と昭和のルール、人の道の原理原則を貫いて令和のルールに疑問符を投げかけながらも、対話することで物事を解決していく道を探る。時代がいつであれ、不適切なことは不適切なのだと教えてくれる」と説明した。
トップテンには、ヒップホップユニット「Creepy Nuts」の楽曲「Bling-Bang-Bang-Born」、Netflixシリーズ「地面師たち」より、ピエール瀧さんが演じる後藤のキメのどう喝「もうええでしょう」、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が50本塁打、50盗塁を達成した「50-50」などが選出された。
同賞は1984年にスタートし、毎年12月上旬に発表。「現代用語の基礎知識」(自由国民社)の収録語を中心に編集部などで候補語を選出。選考委員は、杏林大学教授の金田一秀穂さん、マンガ家でコラムニストの辛酸なめ子さん、お笑い芸人のパトリック・ハーランさん、俳優でエッセイストの室井滋さん、マンガ家のやくみつるさん、「現代用語の基礎知識」編集長の大塚陽子さん。
裏金問題(上脇博之)▽界隈(毎日新聞デジタル報道グループ)▽初老ジャパン(パリオリンピック総合馬術日本代表チーム)▽新紙幣(深谷市)▽50-50(大谷翔平)▽ふてほど(金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」)▽Bling-Bang-Bang-Born(Creepy Nuts)▽ホワイト案件(受賞者なし)▽名言が残せなかった(北口榛花)▽もうええでしょう(Netflixシリーズ「地面師たち」チーム)
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