2019年のデビュー以来、数々の映画やドラマに出演してきた俳優の見上愛さん。2024年はNHKの大河ドラマ「光る君へ」、10月期に放送された連続ドラマ「マイダイアリー」(ABCテレビ・テレビ朝日系)、主演映画「不死身ラヴァーズ」(松居大悟監督)など、話題作に立て続けに起用された。今年出演した連ドラは5本、さらに映画やNetflix作品にも出演するなど、まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」の見上さんの活躍ぶりを振り返る。
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見上さんは2000年10月26日生まれ、東京都出身の24歳。2019年に俳優デビューし、2020年に「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)で連続ドラマに初めてレギュラー出演。2021年公開の映画「衝動」で倉悠貴さんとダブル主演し、映画初主演を務めた。
2022年には連続ドラマ「liar(ライアー)」(MBS・TBS)で、ダンス・ボーカルグループ「EXILE/FANTASTICS」の佐藤大樹さんとダブル主演し、テレビドラマ初主演。「JRA」のCMにも出演し、一気にお茶の間での知名度を上げた。2023年には、映画「レジェンド&バタフライ」(大友啓史監督)、Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」など、数多くの話題作に出演し、注目を集めた。
2024年は、1月期に放送された連続ドラマ「春になったら」(カンテレ・フジテレビ系)で、主人公の大学時代からの友人役を、3月期の「Re:リベンジ-欲望の果てに-」(フジテレビ系)で、主人公の後輩の週刊誌記者役をそれぞれ印象的に演じ、視聴者の胸にその名を刻み込んだ。
5月公開の映画「不死身ラヴァーズ」(松居大悟監督)では、恋愛に真っすぐなヒロインを演じ、映画単独初主演を果たしたほか、6月放送のWOWOWのドラマ「ゲームの名は誘拐」でヒロインを、Netflixシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」で主演を務めるなど、テレビドラマだけでなく、映画や配信ドラマでも、抜群の存在感が際立っていた。
大河ドラマ「光る君へ」では、キーパーソンの一人である藤原彰子を好演。当初、彰子はおとなしく、何を聞かれても「仰せのままに」としか答えない愛想のない少女だったが、一条天皇(塩野瑛久さん)への思いを解放し、涙ながらに告白する場面などが話題に。変化していく彰子の心情を繊細に表現し、視聴者の目をくぎ付けにした。
「光る君へ」と同時期に出演していた「マイダイアリー」(ABCテレビ・テレビ朝日系)では、令和の大学生をリアルに体現。“さばさば系女子”をクールに演じ、演技の幅の広さを見せつけた。
2025年は、1月期のフジテレビ系“月9”ドラマ「119エマージェンシーコール」(月曜午後9時)で冷静沈着な消防の指令管制員(ディスパッチャー)役、2月放送のNHKのドラマ「正直不動産ミネルヴァSpecial」では不動産会社の社員役と、毛色が違う役どころで、2本のドラマに出演することがすでに決まっている。
6月には、映画「国宝」(李相日監督、6月6日公開)で、京都の芸妓役を演じることも発表されており、2025年もまだまだ快進撃が続くことを期待させる。
以前のインタビューで「多彩な役に挑戦したいですし、俳優業以外にも、いろんな表現が出来る人でありたいです」と語っていた見上さん。高い演技力と抜群の存在感を武器に、どのような俳優になっていくのか。今後の活躍にも、引き続き注目したい。