庄司浩平：キラメイシルバーが「仮面ライダーガヴ」へ　「受かったと聞いてびっくり」　グラニュート・ラーゲ9／仮面ライダーヴラム役で「ピリリとスパイスを」

　オスカープロモーション所属の俳優の庄司浩平さんが、晴れ着姿でインタビューに応じた。現在、特撮ドラマ「仮面ライダーガヴ」（テレビ朝日系、日曜午前9時）に、グラニュート・ラーゲ9／仮面ライダーヴラム役で出演中。スーパー戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」（2020～21年）でクリスタリア宝路／キラメイシルバーを演じていた庄司さんは、“2大特撮レギュラー出演”の快挙について「“まさか自分が”っていう気持ちです。仮面ライダーとスーパー戦隊という違いはあれど、現場の雰囲気は似ている部分もあるので、僕自身も楽しみながら帰ってきました」と心境を語る。庄司さんに、昨年に印象に残った出来事や、仮面ライダーに変身する意気込みや、今年の抱負を聞いた。

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　◇事務所の“先輩ライダー”に「聞いてみたいこと」

　庄司さんは、1999年10月28日生まれの25歳。東京都出身。2020年に「魔進戦隊キラメイジャー」でテレビドラマ初出演を果たし、俳優活動を開始。現在、NHK・Eテレの「NHK俳句」にレギュラー出演している。

　昨年は、テレビ朝日系で2クール放送された連続ドラマ「君とゆきて咲く～新選組青春録～」で、新選組の斎藤一を演じた。「ドラマに向けて2023年末に行われたオーディションからの参加で、長い間作品に携わらせていただき、同年代の方々と切磋琢磨しながら一つの素敵な作品を作ることができて、本当に濃い時間でした。より多くの方に知っていただく機会にもなったので（2024年の中では）一番印象に残っている作品です」と話す。

　そして、年末には仮面ライダーシリーズの最新作「仮面ライダーガヴ」に出演して話題に。出演はオーディションで決まったが、受けた経緯について「（君とゆきて咲くの撮影で）京都から帰ってきた時期にオーディションのお話をいただいて。マネジャーさんと今後どうしていこうかと話しているタイミングで、挑戦してみようと思いました」と明かす。

　オーディションは、ラーゲ9を想定した役だけではなく、他のドラマのシーンも盛り込まれたものだったという。「どういう感じにすればいいのだろうという難しさと、うまくアジャストできなかった気持ちがありました。終わって建物から出てすぐに、マネジャーさんに『きっとダメだった』と電話したんです。数日後、受かったと聞いてびっくり（笑）」と、合格した手応えはなかったと振り返る。

　演じるグラニュート・ラーゲ9／仮面ライダーヴラムについては「『だるい』という言葉を口にするキャラクターですが、外見も含めて“だるさ”がちゃんと表現できるように演じています。カッコ良さや怖さの部分で、1号（仮面ライダーガヴ）と2号（仮面ライダーヴァレン）との違いが伝わるように意識しています」という。

　所属事務所には「仮面ライダーエグゼイド」の飯島寛騎さん、「仮面ライダージオウ」の奥野壮さんがいるが、仮面ライダーを演じる上で“先輩”に聞いてみたいことはあるか尋ねると「お二人とも変身ポーズが、むちゃくちゃキレがある。ラーゲ9は張り切るタイプのキャラクターではないですが、（変身が）カッコよく見えるためにはどうすれば良いか聞いてみたいです！」と述べた。

　◇キラメイジャーメンバーは「家族みたいな存在」

　「魔進戦隊キラメイジャー」のキャストとは交流が続いているという。「仮面ライダーガヴ」への出演報告もしたといい「ただ、驚かせたかったのでわざと情報が出るギリギリにしてみました」とにっこり。「すごく喜んでくれました。あの5人は家族みたいな存在なので、いい報告ができたのは僕自身もうれしかったです！」と声を弾ませる。

　「キラメイメンバーの中では、ピンクの工藤美桜さんは『仮面ライダーゴースト』に出演されていて、ブルーの水石亜飛夢くんも『仮面ライダージオウ』でアナザーライダーに変身していたので、キラメイジャーは（仮面ライダーと）ご縁が多いのかもしませんね」と笑顔を見せた。

　改めて、仮面ライダーに変身する意気込みを聞くと「『仮面ライダーガヴ』は、僕が出てくるお話までに、既に素敵（すてき）な作品になっているので、新しい仮面ライダーが入ってくるという形で、僕がピリリとスパイスを加えられたらと思います」と意気込んだ。

　そして今年の抱負として「これまで一歩一歩進んできたつもりです。それはきっとこれからも変わらないので、より一歩の質を高めていく。そういった形で、キャリアも自分自身の人生もすごくいい一年になったと2025年の終わりに振り返れるように、毎日悔いなく過ごしたい」と語った。（取材・文：遠藤政樹）