志田彩良:朝ドラ「あんぱん」の“その先”への思い 充実の俳優業「この時間が途切れないよう」

連続テレビ小説「あんぱん」で小川うさ子を演じた志田彩良さん
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連続テレビ小説「あんぱん」で小川うさ子を演じた志田彩良さん

 今田美桜さん主演の連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)で、ヒロイン・朝田のぶ(今田さん)の同級生で幼なじみの小川うさ子を演じてきた志田彩良さん。5月16日放送の第35回をもって、のぶとうさ子は女子師範学校を卒業し、別々の道を歩むことに。そこで志田さんには、「理想のヒロイン像」という今田さんや、のぶとうさ子を厳しく指導した教師・黒井雪子役の瀧内公美さんの印象に加え、俳優としてのこの先への思いを語ってもらった。

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 ◇“のぶ”今田美桜の印象 “黒井先生”瀧内公美は「いつも笑わせてくれて」

 うさ子として今回、共演シーンがもっと多かった今田さんについて「今まで見てきたテレビの印象そのままでした」と話す志田さん。

 「もともと笑顔が印象的な方だと思っていましたが、今回ご一緒させていただき、実際にすごく笑う方だなと思いました。出番やせりふも一番多くて大変なはずなのに、私たち(ほかのキャスト)とも、スタッフの皆さんとも積極的にコミュニケーションをとっている姿を見て、この現場を引っ張ってくださっている、“理想のヒロイン”だなと感じました」

 うさ子が憧れ、成長のきかっけを作った黒井先生として存在感を放った瀧内さんとは、おととし放送の「ドラマ10『大奥』」出演時に行われたファンミーティングで初対面。「そのときもすごく優しく接してくださった印象があったので、またお会いできるのがすごく楽しみでした」と明かす。

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 「瀧内さんはとても力強いお芝居をするのですが、普段は柔らかい雰囲気の中に、しっかりとした芯を持っていらっしゃる印象です。役のイメージとは少しギャップがあるかもしれませんが、素顔は想像以上に明るくて、いつも私とのぶちゃん(今田さん)を笑わせてくれてます。空き時間もたくさんお話をしてくださって、その話を聞いて二人でケタケタ笑っていました(笑)」

 ◇一つの転機となった「ドラゴン桜」 福澤克雄監督からの“ある言葉” 

 改めて「あんぱん」について、「ものすごく新鮮な気持でこの作品に挑んでいたので、今までとはまた違った達成感というものがありました」とも振り返る志田さん。

 そんな志田さんは、俳優として映像作品に出始めてから10年以上の時間が経過したが、「やっぱり好きだからこそ続けられている、というのは大きい」と充実感をにじませる。

 「もともと好奇心は旺盛で、今までも習い事とか『やってみたい』と思って挑戦はするけど、すぐに飽きてしまって、『次は何をしよう?』と転々としてきました。そんな私が、このお仕事だけはずっと飽きずに続けて来られたのはやっぱり好きだから。このお仕事と出会っていなかったら、きっと今とはまったく違う人生を歩んでいたんじゃないかと思うくらい、私にとって大きな存在です。演じているときが生きている中で一番楽しいと思える瞬間で、すごくポジティブにもなれる。いまはありがたいことにいろいろな作品に出させてもらっているので、この時間が途切れないように、この先も頑張りたいなと思っています」

 現在25歳の志田さんは、20代を「30代でよりいろいろな作品に出会うための時間」と考える。そこには、2021年放送の日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系)出演時に福澤克雄監督からかけられた“ある言葉”が関係している。

 「福澤監督からは『女優は30歳からだよ』『20代は30代に向けての時間だから』という言葉をかけていただいたのですが、その言葉のおかげで30歳になるのがすごく楽しみになりました。これまでは、私の中で20代が人生の中で最も輝く時期なのかなと思っていたのですが、監督の言葉で、20代はその先の人生をさらに楽しむための時間だと考えられるようになりました。もちろん、20代も大切な時間ではあるのですが、一つ一つの作品を大切にしながら、技術面もどんどん磨いて、すてきな30代を迎えたいと思ったきっかけが福澤監督の言葉。そういった意味では『ドラゴン桜』は一つの転機となりましたし、今回の『あんぱん』も、少し経って振り返ったときに『自分のターニングポイント』と言えるような気がしています」

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