田鎖ブラザーズ
ep.03
5月1日(金)放送分
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、作曲家のいずみたくさんがモデルのいせたくやを演じている「Mrs. GREEN APPLE(ミセス)」の大森元貴さんが話題だ。制作統括の倉崎憲チーフプロデューサー(CP)いわく「自分自身を表現する天才」。ここでは大森さんと同様、朝ドラという世界観で、俳優として輝きを放ったミュージシャン(音楽家)を振り返ってみたい。それこそ、NHK BSで再放送中の『チョッちゃん』(1987年度前期)には、世良公則さんがヒロインの夫役で出演しているが、近年では他に誰が……。
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「あんぱん」とのつながりでいうと、倉崎CPが5年前に手がけた「エール」(2020年度前期)にはロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎さんがいた。ご存知の通り、RADWIMPSは「あんぱん」の主題歌アーティスト。野田さんが「エール」で演じたのは、作曲家の古賀政男さんがモデルの木枯正人で、 「あんぱん」のいせたくや(大森さん)と相通じるものもある。今回の大森さんの朝ドラデビューに対して、5年前の野田さんを思い出したファンも少なからずいたのではないだろうか。
「エール」にはもう一人、忘れてはならないミュージシャンが出演していた。それは森山直太朗さんだ。主人公らの恩師・藤堂清晴を好演し、劇中では「うさぎおひしかのやま~」の歌詞で知られる唱歌「故郷(ふるさと)」の“独唱”を披露。朝ドラでは異例の“戦場描写”となった第18週「戦場の歌」で悲劇的な死を迎えた際には、多くの視聴者が嘆き悲しんだ。また新型コロナウイルス感染拡大の影響による休止期間に充てられた再放送では、一部の回で解説を担当と、その活躍は多岐に渡った。
「エール」の次作となった「おちょやん」(2020年度後期)では、「ウルフルズ」のトータス松本さんが、主人公の父・竹井テルヲとして、良くも悪くも圧倒的な存在感を示した。「良くも悪くも」とはその役柄に対してで、幼い娘を芝居茶屋に奉公に出すと、以降もたびたび金をせびりに姿を現し、ときには金を持ち出すこともあったテルヲ。朝ドラではある種、定番となっている“ダメおやじ”の枠をも大きくはみ出した、テルヲの改心しない“クズっぷり”は、視聴者から「朝ドラ史上最低の父」と評されるほどだった。
本作の脚本家の八津弘幸さんはテルヲについて「毒親として描ききろうと思っていた」と語っていて、松本さんの芝居については「一言でいうと最高でした」とコメント。その後、テルヲを上回る(下回る?)朝ドラの“クズおやじ”は生まれておらず、今も「朝ドラ史上最低の父」の名を欲しいままにしているテルヲは、改めて松本さんあってこそのものだったと言えよう。
「おちょやん」の1年後に放送され、大きな話題となった「カムカムエヴリバディ」(2021年度後期)には、世良さんが喫茶店「Dippermouth Blues」のマスター・柳沢定一と、定一の息子・健一の二役で出演。さらに終盤には、森山直太朗さんの母の森山良子さんが、日系人キャスティングディレクターのアニー・ヒラカワ役で登場した。
謎多きアニー・ヒラカワの正体は、「祖母、母、娘の3世代親子を描いた100年の物語」を締めくくるのに欠かせない“最重要人物”で、森山良子さんも英語のせりふを駆使し、ドラマが大団円を迎えるにあたって一役買った。
翌年の「舞いあがれ!」(2022年度後期)では、吉川晃司さんが、航空学校で主人公らを指導する“鬼教官”大河内守に扮した。1980年代に“アイドル歌手”としてデビューすると、連動して映画に主演。近年は、NHKの大河ドラマやTBS系日曜劇場の演技で「性格俳優」としての地位を築いてきた吉川さんだが、本人も「“朝の顔”としては、私は威圧感があって不向き」と認めるように朝ドラへの出演は意外なようにも思えた。
一方、大河内の言葉遣いや物腰を当初の設定の「ワイルド」から「ものすごく丁寧に礼儀正しいもの」へと変更を提案するなど、積極的にキャラ付けに関与。劇中では、その俳優キャリアに裏付けられた“圧”で異彩を放ったことはまだ記憶に新しい。
これまでに挙げた名前は一部でしかなく、「エール」より前の作品に目を向ければ、NHK総合で再放送中の朝ドラ「とと姉ちゃん」(2016年度前期)には「電気グルーヴ」のピエール瀧さんと「在日ファンク」の浜野謙太さんが出演。浜野さんは、その後「まんぷく」(2018年度後期)、「おかえりモネ」(2021年度前期)にも起用され、「まんぷく」の“白馬に乗った歯医者”牧善之介は人気キャラになった。
また「まんぷく」には、大阪なまりの日本語を話すカリフォルニア生まれの日系人MP(軍警察)・チャーリー・タナカ役で登場した岡崎体育さんや、「MONKEY MAJIK(モンキーマジック)」のメイナード・プラントさん、ブレイズ・プラントさんもキャストに名を連ねていた。
さらに「ひよっこ」(2017年度後期)では「銀杏BOYZ」の峯田和伸さん、「スカーレット」(2018年度後期)では“T.M.Revolution”こと西川貴教さんが、それぞれビートルズ大好きの小祝宗男(宗男おじさん)、世界的な芸術家のジョージ富士川と、愛すべきキャラで作品に彩りを加えていた。
“表現者”として確かな足跡を残してきた多くのミュージシャンたち。「あんぱん」の大森さんより先、誰が続くのかも今後の朝ドラの楽しみの一つになりそうだ。
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