溝口琢矢:ドラマ「君キス」での挑戦と収穫 「覚悟を持って臨んだ」“メイン回”の見どころは?

連続ドラマ「君としたキスはいつまでも」に出演する溝口琢矢さん (C)「君としたキスはいつまでも」製作委員会・ABCテレビ
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連続ドラマ「君としたキスはいつまでも」に出演する溝口琢矢さん (C)「君としたキスはいつまでも」製作委員会・ABCテレビ

 ABCテレビの「ドラマL」枠で放送中の「君としたキスはいつまでも」(君キス)に出演する溝口琢矢さん。ドラマは、廃校になった小学校をフルリノベーションした湖畔のホテルが舞台のオリジナルストーリーで、大切な人とのさまざまな愛の形を紡ぐ、儚くも尊くて美しい連作短編集となる。第7話で、太田将熙さんとともにメインを務めた溝口さんが、自身の挑戦と見どころを語った。

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 ◇石橋夕帆監督から伝えられたこと

 「君キス」には溝口さん、太田さんのほか、細田佳央太さん、本島純政さん、猪塚健太さん、青柳塁斗さん、福崎那由他さん、小関裕太さん、松岡広大さんら、アミューズ所属の俳優による「チーム・ハンサム!」の面々が出演。溝口さんは、5人組の幼なじみのうちの一人、汐入晶(アキラ)を演じている。

 アキラは、久我圭太(ケイタ、太田さん)と同じく小学校卒業後も変わらず地元で暮らし続けている。つねに彼女がいるものの、一人の相手とは長続きしないタイプ。実は恋愛に対して積極的ではなく、友人や幼なじみのメンバーと過ごす時間を大切にしたいと思っているようで……。

 撮影に入る約1カ月前、第7話の演出を手がけた石橋夕帆監督、ケイタ役の太田さんと本読みをしたとき、石橋監督からは「そんなに感情表現を豊かにしないでほしい」と伝えられたという溝口さん。「最近は舞台でお芝居をすることが多いので、気づかないうちに言葉の抑揚とかが、一言でいえば“オーバー”になっていたんだと思います」と明かす。

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 「それを極限まで抑えなくてはいけないということで、難しさを感じたのと同時に、どうやって、アキラのせりふを表現しようかと最初に悩んだのを今でも覚えています。石橋監督からは『はたから見たら、冷たい人間と思われてもいいくらい』ともおっしゃっていて、そんな感じでいいんだなとも思いました」

 そこには「雰囲気や、間(ま)の使い方で、『本当は、でもそうじゃない』というふうに見せたい」という石橋監督の意図があったといい、「今回の作品で準備したこと、意識したことは、とにかく心の中でめちゃくちゃいろいろなことが動けば動くほど、一生懸命それを隠そうということでした」と振り返った。

 ◇“メイン回”第7話の見どころは?

 第7話では、溝口さん演じるアキラが、太田さん扮(ふん)するケイタから想いを伝えられるシーンがあるが、そのときに石橋監督が意図したものが「分かった」とも明かす。

 「アキラとケイタ、バス停で2人並んでしゃべるシーンがあるのですが。突然、雨に降られて雨宿りをした場所がそのバス停で、そこでケイタが自分の想いを吐露する。自分としては、相手から言われたことに対して、いろいろと反応したいのだけれど、それをグッと堪えることで生まれる空気感というか。これが都会の喧騒の中だったら、周りの“雑音”とかに急かされ、出てくる言葉があると思うのですが、今回はロケーション的にも、ものすごく静かで、聞こえてくるのは鳥の鳴き声や風の音くらいだったので、その静けさによって、アキラが受け取ったケイタの気持ちが、心の中で増幅されていく感じはすごくありました」

 ケイタからアキラへの告白シーンは、溝口さんも覚悟を持って臨んだシーンでもあり、その分、「緊張もありました」と明かす。

 そうやって出来上がった第7話。溝口さんは「完全に“相方目線”になってしまいますが、(太田さん演じる)ケイタの可愛さが伝わればいいなと思っています」と話す。

 「ここでの愛情表現というのは、性別とか関係なく、人に対する愛情表現であって、キレイだな、可愛いなと純粋に思えるもの。バス停のシーンは決してそんなふうに描かれているわけではないのですが、僕がそこで感じた愛(いと)しさが、視聴者の方にも伝わるとうれしいです」

 「君としたキスはいつまでも」は、ABCテレビで毎週日曜深夜0時10分、テレビ朝日で毎週土曜深夜2時半に放送。TVerとABEMAでは第1話〜3話と最新話を見逃し配信中。FODとPrime Videoでは全話配信。

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