岡山天音:4日最終回 話題の主演ドラマ「ひらやすみ」 この世界で過ごせた時間は「すごく特別だった」

NHKの夜ドラ「ひらやすみ」の場面カット (C)NHK
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NHKの夜ドラ「ひらやすみ」の場面カット (C)NHK

 俳優の岡山天音さんが主演するNHKの夜ドラひらやすみ」(総合、月~木曜午後10時45分)の最終回(第20回)が12月4日に放送される。岡山さんが、主人公ヒロトを演じた手応えや森七菜さんや吉岡里帆さんらとの共演について、最終回の見どころなどを語った。

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 ◇ヒデキと2人で釣り堀に落ちる! 吉村界人との芝居は「刺激的」だった

 ドラマは、「週刊ビッグコミックスピリッツ」で2021年から真造圭伍さんが連載中の同名マンガが原作。29歳のフリーター・生田ヒロト(岡山さん)が、近所のばーちゃん・和田はなえ(根岸季衣さん)から譲り受けた一戸建ての平屋で、山形から上京してきた18歳のいとこの小林なつみ(森七菜さん)と2人暮らしを始めることに。彼らの周りには生きづらい悩みを抱えた人々が集まってくる……というストーリー。

 岡山さんは最終第5週(12月1~4日)を演じて、「ヒロトは割とフラットに過ごしていることが多いのですが、ヒデキ(吉村界人さん)にいろいろ動きがあって、それに呼応して、普段と違うイレギュラーな時間を彼も過ごすという週でした。普段のひらやすみとは温度が違っていたので心に残っています」と振り返る。

 ヒデキ(吉村界人さん)との関係が濃く描かれる週だったが、「ヒデキと2人で釣り堀に落ちるシーンはとても楽しかったです。釣り堀の池に落ちる経験はそうないので(笑)。吉村界人君はお芝居の扱い方がとても独特で、一緒にお芝居をしていても刺激的。彼が演じるヒデキと、自分がヒロトとして対峙(たいじ)するというのはとても印象深いシーンになりました」と語る。

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 ◇“生き物感”がある初共演の森七菜 吉岡里帆の演技は「立体的」

 共演シーンが多かった、いとこのなつみ役の森さんについては、「森さんとお芝居するのは初なのですが、これまでの出演作を目にする機会は何度もあり、独自性がかなりあって面白いと感じていました。今回、ヒロトとなっちゃんというとても近い距離感で演じられたわけですが、“生き物感”があるというか、本当に何が飛び出してくるか分からない。勉強させていただいています。とてもエキサイティングな現場になりました」と話す。

 不動産会社勤務で職場ではエースといわれている“よもぎ”を演じる吉岡里帆さんの印象は? 「吉岡さん演じるよもぎさんとは、本当にピンポイントでしか絡みがなかったのですが、自分が原作から感じていた“よもぎさん”のイメージから、さらにいろいろな要素が乗っかっているように思いました。キャラクターの魅力がさらに拡張されているというか、立体的なよもぎさんになっている。そこは吉岡さんだけが乗せられた魅力だと思います。また、あらゆる物事に対する吉岡さんの姿勢やまなざしが卓越していて、衝撃を受けました。そばでお芝居させていただいて、背筋が伸びるといいますか、自分には真似できない真摯(しんし)さを感じます」と語る。

 ◇“日々の輝き”“世界のきらめき”のありかを教えてくれるドラマ

 いよいよ12月4日の最終回(第20回)を残すのみとなったが、「ドラマは週1放送が主流な中で、月~木に15分ずつ放送するこの『夜ドラ』という枠、そして『ひらやすみ』は、ルーティンを終えたあと、一日の最後に見ていただくにはすごくぴったりな作品だと思っています。忙しい人はつい見過ごしてしまうような“日々の輝き”“世界のきらめき”のようなもののありかを教えてくれるドラマなんじゃないかなと。そんな『ひらやすみ』の世界で過ごせた時間は自分にとってもすごく特別で、そのかけらを皆さんにも味わっていただけていたらと思います。最後までご視聴いただければうれしいです」とメッセージを送った。

 最終回(第20回)は、ヒロト(岡山さん)となつみ(森さん)のもとに山形の実家から段ボールが届いた。その中には、大量の里芋が。そこでヒロトとなつみは芋煮パーティーを開催することに。それぞれ、ヒデキ(吉村さん)とあかり(光嶌なづなさん)を誘う。芋煮用の大きな鍋を探す際に、ヒロトは偶然、はなえ(根岸さん)が遺した白い紫陽花(あじさい)の押し花を見つける。それは、生前はなえがけがをして入院した時、ヒロトがお見舞いに持って行ったものだった……と展開する。

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